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『レポマン』や『シド・アンド・ナンシー』などの作品でカルト的な人気を誇るアレックス・コックス監督が6年ぶりの新作『サーチャーズ2.0』を完成させ来日。21日に都内で行われた先行上映会で、俳優の田口トモロヲとトークショーを行った。
1996年製作の『スリー・ビジネスメン』、2002年放映のTVドラマ「私立探偵濱マイク」と2度に渡って仕事をしているふたりは大の仲良し。「田口さんとは6年おきに仕事をしているから、そろそろ次の仕事をしたいところだね」と語るアレックス監督は、田口がドラマで演じた殺し屋を主人公にした映画の脚本を完成させているそうで、田口も「ぜひ実現したい!」と意気込みを見せた。
その後、アレックス監督の最新作『サーチャーズ2.0』に話題が移ると、田口は「時間を忘れて観ました。映画作りの原点を感じさせつつ、アレックス特有の毒素を含んでいる」と本作を絶賛。さらに「劇中にブロンソンやペキンパーといったグッと来るキーワードがたくさん出てくる」とチャールズ・ブロンソンを愛するユニット“ブロンソンズ”の一員らしいコメントも飛び出した。それを受けたアレックス監督は、本作で低予算映画の巨匠ロジャー・コーマンが製作総指揮を務めていることにふれて「僕は最初はユニバーサル・スタジオで仕事をしていたんだけど、今ではロジャー・コーマンに自分の作品を送らなければならない立場にまでなってしまった。次回作が撮れなくなったら、田口さんの弟子になりますよ」と自虐的なジョークを飛ばしながらも、「これからも、作り続けていくよ」と力強く宣言した。
そんなアレックス監督の次回作は長編デビュー作『レポマン』の女性版になるそう。アレックス監督は「25年前に不況にまつわるコメディを作ったんだけど、今、もっと大変な経済恐慌が来ているので今度は女性版を作ってもいいかもしれないと思った」と解説。すかさず田口に「1月にLAに来ない?」と出演を依頼すると、田口は「もちろん!」と笑顔で快諾していた。
『サーチャーズ2.0』は、かつて俳優だった中年男ふたりが、かつて撮影現場で自分たちを虐待した伝説の脚本家に復讐を果たすために旅に出るロード・ムービー。劇中に登場するマニアックな映画談義や、自由度の高い物語運びなど、映画ファンにはたまらない密度の高い作品に仕上がっている。
『サーチャーズ2.0』
2009年1月10日(土)よりUPLINK X、吉祥寺バウスシアター、横浜ジャック&ベティにて公開
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