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意外な舞台設定により、全米でカルト的な人気を集めた映画『フォーン・ブース』。この作品が小山慶一郎を主演に据え「コール」というタイトルで舞台化されることになり、27日、都内で製作発表が行われた。
電話ボックスに鳴り響くコール音。その電話を取ってしまったことから、男は恐怖のどん底へと突き落とされていく……。コリン・ファレル主演により映画化された『フォーン・ブース』は、電話相手との心理サスペンス劇にして、電話を通して交わされる究極の会話劇。ひとりの傲慢だった男が、見えざる敵の存在により徐々に追い詰められていくさまを描き出す。本作でコリン・ファレル演じた男の役に挑むのは、舞台「ロス:タイム:ライフ」でも主役を務めた小山慶一郎。再び座長という大役を前にした小山だが、「僕、プレッシャーが大好きなんですよ。壁が高ければ高いほど、それを乗り越えたいというか。やっぱりこの役は、小山にしてよかったなって思わせたいというのもあって。だからプレッシャーは、どんどんかけて欲しいですね」と、何とも頼もしいコメント。それを受け、主人公の妻を演じる野波麻帆も、「役柄では私が支えなきゃいけない立場なんですけど、それ以外の部分では小山さんに支えてもらえたら」と、座長・小山に対する信頼をより強いものとしたようだ。「小山さんと最初にお会いした時、まず非常に好青年だなという印象を受けました。礼儀も正しいですし、とってもシャープ。これからの稽古が非常に楽しみです」と語ったのは、警部補役で登場する草刈正雄。そんなベテラン俳優からのお褒めの言葉に、小山がはにかむような場面も見られた。
本作の舞台は、ほとんどが電話ボックスの中。ストーリーの大半を、小山演じる男と、電話相手との会話が占める。それだけに小山のせりふ量は膨大で、「『ロス:タイム〜』の時も泣きそうになるくらいせりふが多かったんですけど、今回はさらにしゃべり通しで……(苦笑)」と、さすがの小山も不安を隠せない様子。だがそんな小山には、共演者以外にも頼れる相手がいると言う。「せりふの掛け合いなんかは、メンバーに手伝ってもらいながら練習すると思いますね。加藤(成亮)とか手越(祐也)とか。特に僕の願いを聞いてくれそうな奴にお願いします(笑)」と、NEWSメンバーという強力な助っ人の存在を明かした。
演出を手がけるのは、「ロス:タイム〜」に引き続き小山とタッグを組むことになった大木綾子。「作品の舞台を、原案のニューヨークから新宿・歌舞伎町に変え、恐怖をより身近に感じてもらおうと工夫しています。また、映画とは別の結末を用意しておりますので、その点も楽しみにしていただければ」と、舞台ならではの新たな魅力をアピールした。
ほかに、大人計画の宮崎吐夢や井村空美、森一馬などが出演する。公演は来年1月30日(金)から2月22日(日)まで東京グローブ座、2月26日(木)から3月1日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて行われる。チケットは12月20日(土)一般発売開始。
取材・文:野上瑠美子
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