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第9回東京フィルメックスの閉会式が11月30日に開催され、コンペティション部門で上映された10作品の中から選ばれた最優秀作品賞、審査員特別賞、観客が選ぶアニエスベー・アワードの発表と授賞式が行われた。
アニエスベー・アワードに選ばれたのは、『愛のむきだし』の園子温監督。審査員特別賞は、ソヨン・キム監督の『木のない山』とユー・グァンイー監督の『サバイバル・ソング』の2作品が受賞した。「作品に愛情があふれている」と評されたキム監督は、「この映画はプロデューサーでもある夫と時間をかけて作りました。今後も良い映画を作っていきたいです」と言葉を詰まらせながらあいさつし、審査員を務めたソン・イルゴン氏から「風邪でのどが痛いのも忘れるほど素晴らしかった」と絶賛されたユー監督は、既に帰国していたため授賞式には出席できなかったが、「私は幼いころ、年に数回しか映画を見る機会がありませんでしたが、そんな私が映画祭で賞を頂けて感無量です」とのコメントを寄せた。
今回、最優秀作品賞を与えられたのは、レバノン戦争の真相に迫ったドキュメンタリーをアニメーションで描いたアリ・フォルマン監督の『バシールとワルツを』。「新しい映像表現を発明しつつ、観客に強烈なインパクトを触発する」と評された本作のアニメーション監督であるヨニ・グッドマン氏は、「アニメ大国である日本で受賞できて光栄です。映画の製作期間中に赤ちゃんがたくさん生まれましたが、彼らが大人になった時、『戦争ってデタラメなんじゃないの? フィクションじゃないの?』と思えるような世界になるように願っています」とコメントした。
審査委員長を務めた元黒澤プロプロダクションマネージャーの野上照代氏は「皆さま、この受賞作品でご不満はないでしょうか?」と客席に問いかけた後、「(審査するのは)楽しい経験でした。特別賞を2本にするのは(副賞の)フィルムを半分ずつもらっても足りるだろうか?などといろいろ悩みましたが、2本にしたのは良い結果になったと思います」と審査の様子を語った。
その後、クロージング作品『デルタ』が上映され、9日間にわたって行われた第9回東京フィルメックスの幕が閉じた。
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