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東京フィルメックスが主催する、子どもたちが映画作りを体験できるワークショップ“えいがのじかん”。本年度の特別講師を務めた中江裕司監督と、来年度の講師を務める篠崎誠監督の両監督が「映画の未来へ〜“えいがのじかん”と映画教育〜」と題したトークセッションを行った。
今年の“えいがのじかん”では、小学3年生から中学3年生までの子どもたちが自ら脚本作りや撮影をこなし、ドラマ作品2本、ドキュメンタリー作品3本、個人ドキュメンタリー2本の計7作品を完成させている。中江監督が「最初に言ったことは“ここは学校ではありません”ということ。学校だと思うと子どもたちは受け身になってしまうから。終わった後はクタクタになったけど、もらうものもいっぱいあった」と振り返れば、作品を鑑賞したという篠崎監督も「とにかく発想がいい」と絶賛。続いて中江監督が「大人が作る映画を子どもがマネしてもしょうがない。子どもたちにしかできないことがある」、篠崎監督は「ドキュメンタリーってこういうもんでいいんじゃないかと思った。作っていることもドキュメンタリーになっている」と、子どもたちの作品群から受けた印象を語っていた。
また、中江監督は製作中のエピソードを披露し「1日2日で、すごくかたくなだった子が楽しんでモノを作ることを知って変わるんだ。大げさじゃなく、この国を良くしてくれるんじゃないだろうかって思う」とコメント。映画の未来のみならず、世界の未来への希望をも感じさせたこの企画に大きな手応えを感じていたようだった。
トーク中にも中江監督からアドバイスを受けていた篠崎監督は「(中江監督の)精神は受け継いで、“はらっぱ”を作ろうと思っている。小さいころに空き地にいろんな子が集まって遊んだような、違う技を持っている人たちが集まってレッテル分けがなくなっているような、もっとルーズにそういう場所があっていいと思う」と、次回への意気込みを語っていた。
さらにこの講座で製作された映画をまとめた『It's time for cinema』という作品がNY子ども映画祭に出品され、1次審査を通過したといううれしいニュースが伝えられた。本作は、東京フィルメックスの公式サイトで視聴できるので、子どもたちのみずみずしい感性で描かれた世界をのぞいてみてはいかがだろうか。
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