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1987年の日本初演以来2300回を超す上演回数を重ね、いまや大作ミュージカルの代名詞となっている『レ・ミゼラブル』。この作品が2009年にも上演されることが決まり、製作発表が12月1日、東京・帝国劇場にて行われた。今回は東京含む5都市で上演される。
作品は19世紀のフランスを舞台に、パンを盗んだために19年投獄されたジャン・バルジャンをはじめ、貧困に苦しむ人々や革命を目指す若者たちといった民衆の姿を描いた群像劇。崇高なストーリーとドラマチックで荘厳な楽曲は世代を問わず愛され続け、まさにミュージカルの金字塔と言うべき存在だ。
この日は抽選で選ばれた700名のファンが見つめる中、66名のキャストが登壇。ジャン・バルジャン役の山口祐一郎が「作品の魅力を語ると1週間くらいかかるほど、この作品には思い入れがある。『レ・ミゼ』がいつのまにか実人生そのものになっちゃっていると思うほど」と話すなど、それぞれがこの作品への思い入れ、意気込みを語った。
ひとつの役を数名が回替わりで演じる。大半のキャストが前回からの続投だが、バルジャンの養女コゼット役を演じる神田沙也加など一部ニューフェイスも加わった。その神田は「『レ・ミゼラブル』に出演することは念願叶って、という感じ。この場にいられて幸せです」と喜びを語る。「緊張している」と繰り返し発言していたが、ジャン・バルジャン役の別所哲也が「去年の今頃、ちょうど神田さんと恋人役だった。今回は父親役なので娘としてちゃんと捉えられるかが課題」と言うと、神田は「ちゃんと親子になれると思います」と笑顔ですばやく切り返し、客席を沸かせる場面も。またマリウス役の藤岡正明、エポニーヌ役の坂本真綾とともに劇中曲『ブリュメ街』を歌い、ひと足早く澄んだ歌声も披露した。
ほかにこの日はマリウス役の山崎育三郎が「カフェソング」、エポニーヌ役の知念里奈が「オン・マイ・オウン」を披露したほか、客席とともに出演者全員が「ピープルズソング」を大合唱。『レ・ミゼラブル』を愛するキャストとファンが一体になり、名曲を大迫力で劇場に鳴り響かせた。
2009年版は、3月3日(火)に愛知・中日劇場で開幕、29日(日)まで上演した後、4月11日(土)と12日(日)に金沢・石川厚生年金会館、4月17日(金)から19日(日)に長野・まつもと市民芸術館、4月23日(木)から26日(日)までの東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)を経て、10月6日(火)から11月20日(金)まで帝国劇場にて上演される。チケットは、松本公演が12月20日(土)、愛知・宮城公演が1月17日(土)に一般発売開始。
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