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中国映画『花の生涯〜梅蘭芳（メイランファン）〜』のPRのため、チェン・カイコー監督と中国伝統演劇界で活躍する俳優のユィ・シャオチュンが来日。共演の俳優・安藤政信とともに、21日、都内で会見を行った。

映画は、実在した京劇の女形俳優・梅蘭芳の生涯を、若き日、円熟期、日中戦争期の3つの時代に分けて描いた作品。主演は俳優のレオン・ライと女優のチャン・ツィイーで、日本からも安藤をはじめとするキャストやスタッフが参加。ベルリン映画祭コンペティション部門にも出品される。

カイコー監督が京劇の世界を描くのは、1993年にカンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『さらば、わが愛/覇王別姫』以来2度目。今作について「梅蘭芳は京劇の世界で初めて成功した人だが、私が描きたかったのはその成果ではない。彼にもさまざまな困難があり、紙のかせをはめさせられたような人生だったので、そんな側面を描きたかった。命を惜しまず、愛情を犠牲にしながらも芸にささげた彼の姿は、日本でも受け入れられるはず」と力説。梅蘭芳の若き日を演じたシャオチュンは「そんな偉大な人を演じられて幸せ」と語った。

同作で海外デビューした陸軍将校役の安藤は「監督の演出は芸術的。監督のすさまじい美意識には驚いた」とコメント。それを受け、カイコー監督は「安藤さんに初めて会った時、彼の目の強さに驚いた。彼は目だけで思いを伝える力がある」と絶賛した。

会見後には、シャオチュンが梅蘭芳の代表作で演舞「貴妃酔酒」を披露。そこへ人気女形俳優の早乙女太一がゲストで登場し、「指の動きや体の使い方が細かくて勉強になった。すごくきれい」と感心しきり。スーツ姿の早乙女と対面したカイコー監督は「早乙女さんもメークしてくれば、美しいふたりが並んだのに」と残念そうに話した。

『花の生涯〜梅蘭芳（メイランファン）〜』
3月7日（土） より、新宿ピカデリーにて先行ロードショー　全国順次公開

• 『花の生涯〜梅蘭芳（メイランファン）〜』作品情報