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劇団四季が旗揚げ作品「アルデールまたは聖女」を、劇団創立55周年になる今年、久々に上演する。劇団の節目ごとに上演をしてきた作品であるが、今回の上演は実に26年ぶり。初日に先駆けて1月21日、東京・自由劇場にて公開舞台稽古が行われた。
華やかなブロードウェイ作品など大型ミュージカルの上演でファンの多い劇団四季だが、もともとはフランスの劇作家、ジャン・アヌイとジャン・ジロドゥ作品の上演を目指して結成された。その彼らの旗揚げ公演として1954年1月22日に開幕したのが、アヌイの「アルデールまたは聖女」。舞台はフランスの避暑地、若いメイドと浮気をしている主人のレオン将軍、将軍の妹であり夫と愛人の両方を引き連れる伯爵夫人、長男の嫁に複雑な思いを抱いている次男などが、ある事件により集まってくる。その事件とは、障害を持ち聖女のような暮らしを送っていた将軍のもうひとりの妹・アルデールが恋に落ちたということで……。世俗的な愛に遊ぶ彼らと、アルデールの純粋さが対峙する中で、上流階級の人々の愛憎やエゴを描き出す物語。叫び声が聞こえてくるだけの将軍夫人や、タイトルロールのアルデールは存在を語られるだけで登場しないなど、構造的にも面白い作品だ。
伯爵夫人役の野村玲子は看板女優の貫禄。清純な役どころが多い彼女が、挑戦的な目つきや口元をゆがめる嫌らしさなど、ふてぶてしい存在感で新境地を見せた。その野村は「世俗に塗れた女性を演じるのは、これまでにない新しい挑戦で、とてもやりがいを感じています」とコメント。公演は旗揚げと同じ1月22日(木)に開幕、2月4日(水)まで自由劇場にて上演される。チケットは現在発売中。
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