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国内の映画賞をほぼ総なめにしている話題作『おくりびと』(英語タイトル:Departures)が、第81回アカデミー賞外国語映画賞の最終ノミネートに挙がったことを受け、発表から一夜明けた23日、主演を務めた本木雅弘と、滝田洋二郎監督が緊急記者会見を行った。
日本映画としては山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』以来5年ぶりで、12作目のノミネートを果たした『おくりびと』。同作で納棺師というユニークな職業を好演した本木は、会見冒頭「昨夜からの興奮が冷めずに、まだぼう然としている」と喜びよりもむしろ緊張した面持ちだったが、「これ以上は何も望めないほどで、コメントのしようがない。この作品には人知の及ばない力を感じている」と語り、改めて作品との出会いに運命的なものを感じている様子だった。
一方、滝田監督は「まだ実感がわいていない。非常に奇妙な感じ」としながらも、「日本映画の力を世界に認めてもらえたことが何よりうれしい。本木さんとの出会いにも感謝したい」と静かな興奮をのぞかせていた。すでに本木と滝田監督のふたりが、来月22日(日本時間23日)に開催されるアカデミー賞授賞式に出席することが決定しており、受賞の行方はもちろん、レッドカーペット上での衣装やコメントなどにも注目が集まりそうだ。
なお、この日の会見に出席できなかった共演者の広末涼子は「このようなとても大きく名誉のある賞にノミネートされたという一報を聞き、想像もしていなかったのでただただ驚いています。本当に心からうれしく思います」、山崎努は「アメリカアカデミーとは驚いた。『おくりびと』は、2年前に撮った作品です。だから、以前一緒に旅をして仲良くなった友人のようなものです。彼がモントリオールで羽振りを利かせていることは知っていましたが、図に乗ってハリウッドまで行っちまったのか。風の便りに友人の活躍を聞く気分。『お前、旅費はどうしたんだ。着ていくものはあったのか』と心配しています」と、それぞれ書面で喜びのコメントを発表した。
『おくりびと』
新宿ピカデリーほかにてロングラン上映中
取材・文・撮影:内田涼
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