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仏映画界を代表する巨匠ジャック・ドゥミ監督が名女優カトリーヌ・ドヌーヴを主演に迎えて製作した『シェルブールの雨傘』と『ロシュフォールの恋人たち』が最新のデジタル・リマスター版となって1月31日(土)より全国で順次上映される。どちらも1960年代に製作された作品ながら、その人気は絶大のようで、公開前からファンの間で大きな話題を呼んでいる。

『シェルブールの雨傘』は自動車整備工の男と傘屋の娘の切ない恋の物語を、『ロシュフォールの恋人たち』は海辺の街ロシュフォールに集う人々の恋模様を美しい音楽にのせて綴ったミュージカル映画。ドゥミ監督とパートナーを組んできた音楽家ミシェル・ルグランが手がけた劇中曲も、数々の音楽家にカヴァーされるなどスタンダード・ナンバーとして長年、人気を博している。今回の再公開では監督の妻でもある映画監督アニエス・ヴァルダの強い要望により、日本でデジタル・リマスター処理を実施。美麗な映像と鮮やかな色彩で名作がスクリーンによみがえる。

今回の再公開は映画ファンの間でも注目を集めているようで、東京のシネセゾン渋谷ではそれまで『tokyo.sora』がもっていた同劇場の前売り券の売り上げ記録を更新。2回券の購入者にプレゼントされる特典ポスターを急きょ増刷する状況だという。劇場の関係者は「当初は映画好きな50代ぐらいの方が多かったが、しだいに20代にまで裾野が拡大しています。他館への預かり券も異例の売れ行きです」と語っており、公開後の口コミでさらに観客をのばすことになるのか、注目したいところだ。

『シェルブールの雨傘』
『ロシュフォールの恋人たち』
1月31日(土)よりシネセゾン渋谷ほか全国順次公開
※また、シネセゾン渋谷では現在、特集上映「ジャック・ドゥミ セレクション」を開催中

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