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歌舞伎俳優ふたりがシェイクスピア作品に!「赤い城 黒い砂」会見
2009年01月29日 17時52分 [演劇]
「赤い城 黒い砂」製作発表会見
左から、南沢奈央、中村獅童、片岡愛之助、黒木メイサ

片岡愛之助・中村獅童が挑む、シェイクスピア“幻の名作” 「赤い城 黒い砂」の製作発表会見が1月28日、都内で行われた。

この作品の原作はシェイクスピアの「2人の貴公子」。古代ギリシアを舞台に、親友同士のふたりの騎士が敵国の王女に恋したことから敵対していく悲喜劇だ。実はこの作品は、最近の研究によりシェイクスピア作品だと判明した3作品のうちの1作。この“幻の名作”を劇団・モダンスイマーズの座付き作家・演出家である蓬莱竜太が大胆にアレンジ。舞台は原作のギリシャからアジアに移し替え、アクションなどもふんだんに盛り込まれるという。

冷静沈着な騎士・ジンク役を演じる片岡愛之助は「初めてのシェイクスピア作品を、普段お芝居でご一緒している中村獅童さんと一緒にできる。そして普段ご一緒できない方と共演できたり、日生劇場も初めて、といろんな意味で楽しみ」とコメント。自信家のカタリ役に挑む中村獅童は「楽しくてエネルギッシュな舞台にしたい。殺陣師の渥美博さんとは以前『浪人街』『トゥーランドット』などでご一緒したのですが、いつも作ってくる殺陣が豪快で体力勝負。楽しみにしています」と語った。

ふたりに愛される勇猛な敵国の王女・ナジャ役の黒木メイサは「こんなに早くシェイクスピア作品に関われるとは思っていなくて、ドキドキがとまらないです。頑張っていきたい」。また、カタリを愛してしまう牢番の娘・ココ役の南沢奈央は今回が初舞台。「この仕事をしようと思ったきっかけが黒木さんの出ていた『あずみ』だったので、共演できてとてもうれしい。この舞台を通して成長していきたい」と意欲を見せた。

蓬莱は先日岸田國士戯曲賞を受賞したばかりとあって、この日仕事でドイツにいるため欠席した演出・栗山民也から「受賞後の第1作がこの仕事になりますね。頑張っていい作品にしましょう」とコメントでエールが寄せられた。また、蓬莱からそれぞれの役があて書きとのコメントがあり、カタリは“愛情にまっすぐ”ということですが? と記者に問われて中村獅童が「僕にピッタリだと思います……って言わせたかったんでしょ?(笑)」と苦笑する一幕も。

「今回は世界観から原作を変えてみて、多角的に人間を描ければ」と蓬莱。栗山も「大きなシェイクスピアの世界観を借りて、そこに喜び、苦しみ、愛し、もがく小さな人間たちの大きな熱気を、私たちの演劇で、大きなスケールで舞台化することが仕事」とのこと。従来のシェイクスピア作品のイメージを覆す、スケールの大きな作品になりそうだ。

公演は4月3日(金)から5日(日)まで京都・南座、4月11日(土)から26日(日)まで東京・日生劇場で開催される。尚、@電子チケットぴあでは東京公演対象で、ぴあカード会員限定先行抽選販売「いち早プレリザーブ」の申込みを、2月1日(日)11:00AMから受付開始。

取材・文:川口有紀

チケットぴあ

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