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上演時間60分の短編演劇! キャラメルボックス最新作は人気2作家の小説を原作に
2009年01月30日 14時20分 [演劇]
左から 成井豊、岡田達也、畑中智行、真柴あずき

演劇集団キャラメルボックスのハーフタイムシアターは、上演時間60分の短編演劇。2月から3月にかけて行われるその最新作『すべての風景の中にあなたがいます』、『光の帝国』の製作発表が1月29日、都内で行われた。

『すべての風景の中に〜』は、SF小説作家・梶尾真治の『未来(あした)のおもいで』が原作。キャラメルボックスでは既に4度梶尾作品を上演していることもあり、親交も深い。「この作品は、一言で言うとタイムトラベルラブストーリー。小説の舞台は熊本と宮崎の県境にある白鳥山の山中なので、東京に変えさせてもらおうと思い、先生に会いに熊本へ行きましたら、その日に舞台の白鳥山へ連れて行かれました(笑)。というわけで舞台は熊本県のままです」と、作・演出の成井豊。イラストレーターの滝水は白鳥山である女性に出会うが、彼女の落とした手帳を届けにその住所に行くと、住んでいた女性は別人だった……というストーリー。滝水を演じる岡田達也は「この作品は時を超える物語ですが、タイムマシンは出てきません。それをどうやって説得力を持って、お客さんに信じてもらえるかが課題」と語る。普段の役柄や素とは違って、寡黙で無骨な男という設定だけに稽古でも苦しんでいるとか。

そして、『光の帝国』は恩田陸の同名単行本に収録されている『大きな引き出し』という短編が原作。以前、恩田の初戯曲がキャラメルボックスで上演されている縁もある。成井と共同で作・演出を担当する真柴あずきは「最初に読んだのは単行本が出た直後で1997年。その時は舞台にするのは無理だろうと思っていました。今回、ハーフタイムシアターの1本が梶尾先生の作品だと決まったとき、もう1本は梶尾先生がソウルメイトと呼ぶ恩田さんの作品が良いと思って」と語る。読んだものを「しまう」という、一度読んだだけで完璧に暗記できる能力を持って生まれた少年の物語だ。原作は30ページほどの短編だけに、舞台オリジナルの部分も書き加えられるという。

主人公・春田光紀を演じる畑中智行は「オリジナルの要素でキャラメルボックスの良さが出ればいいなと思います。実年齢は30歳なのに10歳の役なので苦労しています(笑)」とのこと。また『光の帝国』は常野一族という不思議な能力を持った一族を描いた連作短編集であり、他の収録作品からのエッセンスも少し入るのだとか。原作ファンはこちらも要注目だ。

21時開演の回があったり、チケット代が手頃だったりと普段劇場へ足を運ばない人にもとても行きやすいハーフタイムシアター。日本を代表する人気作家の作品がどう舞台化されるか、ぜひ体験して欲しい。公演は2月19日(木)から22日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、3月5日(木)から29日(日)まで東京・新宿FACEで行われる。

取材・文:川口有紀

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