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(C)許斐 剛/集英社・マーベラスエンターテイメント・ネルケプランニング
昨年末に幕を開けたミュージカル「テニスの王子様」の最新作『The Treasure Match 四天宝寺 feat. 氷帝』の後期公演が2月6日、福岡市民会館 大ホールでスタート。メインキャストの青春学園(通称・青学=せいがく)は5代目、そして四天宝寺中、不動峰中の橘役、山吹中の亜久津役がBキャストに代わっての初日は、初々しくも果敢に熱戦を展開する新キャストと彼らに期待を抱く観客の熱気が見事なまでに化学反応を起こし、劇中はもちろん、カーテンコールでも会場中が満点の笑顔に包まれた。
全国大会準々決勝で宿敵だった氷帝との激戦を突破した青学テニス部。今回の準決勝では、関西大会優勝校“浪速のお笑い最強軍団”四天宝寺と対戦する。青学の天才テニス少年・越前リョーマ(高橋龍輝)に無邪気かつ奔放に対戦を挑む四天王寺のスーパールーキー・遠山金太郎(河原田巧也)を始め、徹底的にテニスの基本を体現して相手を圧倒する部長・白石(佐々木喜英)や、オカマキャラながらIQ200の頭脳と高い実力を誇る金色小春(飯泉学)、“波動球”と呼ばれる剛球の産みの親である石田(米山雄太)など、個性とパワーあふれる相手に青学メンバーは苦戦を強いられるが……。
青学5代目キャスト陣は、若干の緊張感は否めないものの、それぞれの役柄の特徴を的確にとらえて、まるで原作のキャラクターがそのまま三次元に飛び出してきたかのように熱演。その中でも、張 乙紘演じる河村と四天宝寺・石田のパワー対決の一戦には胸を打たれた。さらに四天宝寺や対戦を見守る氷帝、不動峰、山吹の各キャスト全員が存分に力量を発揮し、作品全体を確実に支えているのも“テニミュ”の大きな強みであり魅力だと言えよう。
そして今回、二幕に入って驚いたのはこの数時間の公演中にもキャストが確実に成長しているということだ。彼らは観客の反応や会場の空気を瞬時に受け止め吸収していく。そんな彼らのポテンシャルがこれから続くツアーの中でどこまで引き出されるのか――その成長の過程を1回でも多く見届けたい。大喝采のカーテンコールが会場にいた全ての観客の気持ちを物語っていた。
ツアーは2月14日(土)・15日(日)に広島厚生年金会館、2月21日(土)・22日(日)に山口・下関市民会館 大ホール、2月28日(土)・3月1日(日)に岩手県民会館 大ホールと続き、その後、2回目となる海外・台湾公演(3月20日(金)から22日(日)NOVEL HALL 新舞台)を経て、東京凱旋公演に突入する。チケットは発売中(東京凱旋公演は予定枚数終了)。また、この後期公演から終演後にキャストが観客をお見送りするというテニミュ初の企画が実現。お見送りするキャストは公演毎に替わるということなので、ファンにはこれも大きな楽しみだ。
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