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今年度のアカデミー賞で9部門にノミネートされた『スラムドッグ＄ミリオネア』のダニー・ボイル監督が来日し、18日に都内で記者会見を行った。

『スラムドッグ＄ミリオネア』は大金を得るためにクイズに挑戦するTV番組「クイズ・ミリオネア」に出演し、最後の１問まで迫ったインドのスラム街出身の少年のこれまでの人生を描く作品。

登壇したボイル監督は「インドに行くまで“運命”についてそこまで信じていませんでしたが、“運命”というのものが深遠で複雑なものであることを体感しました」と語り、「主人公を演じる俳優探しは困難を極め、インド、南アフリカ、NY、トロントまで探したけど見つからなかった。その時にウチの娘に『だったらデーヴ・パテルさんがいいんじゃない？』と言われて、会ったらその場で決まりました。彼はロンドン在住です。つまり世界中を探し回った答えは自分のすぐ近くにあったんです」と作品製作の中で感じた“運命”のエピソードを披露した。

本作はゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞など数多くの栄冠に輝き、本年度のオスカー作品賞・監督賞の最有力と噂されているが「大スターがついてるわけでもない映画が注目を集めるきっかけになるのに賞シーズンは重要だと思います。自分がノミネートされたのは光栄なことですね」とコメントし、外国語映画賞候補になっている日本映画『おくりびと』については「まだロンドンで公開されてないんですが早く観たいです。(授賞式のある現地時間の)日曜は幸運を祈ってます」とエールを送った。

続いて、スペシャル・ゲストとして日本版『クイズ・ミリオネア』の司会者であるみのもんたが登場。監督から「世界一になるために最も重要なものは？」という四択問題を出されたみのは迷いに迷って「運命を信じ続ける」を選択。監督が「ファイナルアンサー？」と問いかけると「一瞬、ドキドキしましたね」と笑顔を見せ、「自分がミリオネアの司会をして、監督とお会いできたのも運命だなと思います」とコメントした。

その後のフォトセッションでは“オスカー必勝祈願”としてみのがボイル監督にカツ(勝つ)カレーをプレゼント。「英国にはカツカレーがないんだ」と語る監督は味が気に入ったのか、写真撮影が終わってもずっと食べ続けていた。

『スラムドッグ＄ミリオネア』
4月よりTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開

• 『スラムドッグ＄ミリオネア』 作品情報
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