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“歴史のタブー”に挑む戦争映画が一挙オールナイト上映
2009年02月20日 09時55分 [洋画]
『アルジェの戦い』

『ピアニスト』や『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』などの作品で知られるフランスの名優ブノワ・マジメルが自ら立案し、主演を務めた『いのちの戦場 −アルジェリア1959−』の公開を記念したオールナイト上映が21日(土)と28日(土)に東京の渋谷シアターTSUTAYAで開催されることが決定した。

『いのちの戦場 −アルジェリア1959−』はフランス最大の植民地戦争“アルジェリア戦争”を題材にした作品。マジメル演じるテリアン中尉を中心に、戦場となったアルジェリア山岳地帯で戦う兵士たちの姿と内面の変化を生々しい表現で描いていく。フランスと地中海を挟んだ北アフリカの国・アルジェリアは1830年にフランスによって征服されたが、1954年に独立戦争が勃発。200万人のフランス兵が戦地に送り込まれ、そのうち2万7千人が戦死し、推定で30万から60万人のアルジェリア人が亡くなったといわれている。しかし、1999年になるまでフランス政府はこの戦争の存在を公式に認めなかった。

しかし、直接に戦争を知らない1974年生まれのマジメルは「自らが安らかであるためには、隠してきた秘密を明らかにし、自分たちのしてきたことを受け入れる必要がある」との想いから本作を立案・主演し、各国で大きな反響を呼んでいる。

今回のオールナイト上映では、本作と、“フランス人”として第二次世界大戦に従軍するアルジェリア人の姿を描いた『デイズ・オブ・グローリー』、独立戦争中にアルジェリアの首都アルジェで起こった市街戦の様子を描く1966年度ベネチア映画祭グランプリ作『アルジェの戦い』の3作が上映される予定だ。

フランス国内でさえ、長らく歴史の闇に葬られてきた“アルジェリア戦争”を描く本作は、日本の観客にとって決してなじみの深いものではないだろう。しかし、関連作品を一緒に鑑賞できる今回のオールナイト上映は、本作の内容をより深く理解できる絶好の機会ではないだろうか。

■「いのちの戦場 −アルジェリア1959− 公開記念オールナイト」上映作品
『アルジェの戦い』
『デイズ・オブ・グローリー』
『いのちの戦場 −アルジェリア1959−』
2月21日(土)、28日(土) 渋谷シアターTSUTAYAにて23時より開催

『いのちの戦場 −アルジェリア1959−』
2月28日(土)より渋谷シアターTSUTAYA、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

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