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オスカー獲得の加藤久仁生監督が凱旋会見「始末書も書いた」
2009年02月25日 21時00分 [邦画]
加藤久仁生監督、日下部雅謹プロデューサー

第81回アカデミー賞で短編アニメ賞を受賞した『つみきのいえ』の加藤久仁生監督が25日、都内で凱旋会見を開き、喜びを語った。「もともと表に出るタイプの人間じゃないので…」と照れくさそうにあいさつした加藤監督は、会場に集まったマスコミ陣の数に圧倒されたのか、授賞式以上に緊張した面持ちで質疑に応じた。

受賞の瞬間を振り返った加藤監督は「ノミネートされただけでもありがたいことなのに、受賞もできるとは。もちろんうれしく思っています」と笑顔で話し、受賞スピーチで「サンキュー、ペンシル」と語ったことについては、「この作品では、手書きの雰囲気を大切にしたかった。スタッフ全員が、毎日えんぴつを握って格闘していたものですから」とえんぴつへの感謝を込めたと明かした。その一方、クオリティーを追求した結果、製作期間が大幅に延びてしまったそうで、「せっかくだからいいものを作りたいと力が入り過ぎたために、最終的には始末書を書かされました(笑)。今は反省しています」と語り、同席した日下部雅謹プロデューサーを苦笑いさせた。

また「いま、アメリカは経済的にすごく大変な時期だと思いますが、ああいうすごい規模で授賞式を行うなんて、やっぱりすごいなと底力を感じた」と振り返り、エンターテインメントの本場が醸し出す空気を堪能した様子。さらに、短編アニメ賞のプレゼンターが「大ファンのジャック・ブラックだったことにも大感激した」と語った。

「オスカー像は思った以上に重い。今もふわふわしています」といまだ実感がわかないという加藤監督は、「今回の受賞をきっかけに、より多くに人に作品を見てもらえれば」と改めてコメント。その言葉通り、発売中の同作DVDの注文が、受賞直後から3万枚以上を突破しているほか、3月7日(土)からはTOHOシネマズ六本木ヒルズほかで凱旋上映も決定。“つみきのいえ旋風”が巻き起こっている。

取材・文・撮影:内田涼

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