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思春期の性に真正面から向きあう衝撃的なミュージカルに、劇団四季が挑む (2009年公演)
2009年03月11日 15時00分 [ミュージカル・ショー]
四季「春のめざめ」製作発表
四季「春のめざめ」製作発表

劇団四季が、2007年トニー賞8部門を独占したブロードウェイ・ミュージカル「春のめざめ」を上演することを決定し、3月10日、都内にて製作発表を行った。

「春のめざめ」はドイツの劇作家フランク・ヴェデキントが1891年に発表した戯曲を、2006年にブロードウェイでミュージカル化した作品。思春期の少年少女たちが直面する性の目覚めや自殺などの問題が、教師や親との関係、お互いの偏見、禁忌の意識との葛藤の中でセンシティブに描かれていく。グラミー賞にもノミネートされた経験を持つシンガーソングライター、ダンカン・シークによる独特な楽曲や、登場人物が突如マイクをポケットから取り出し、リサイタルのように歌いだす演出も斬新で、異色のロック・ミュージカルとしてまたたくまに大ヒット。全世界から注目を集めている。

そんな話題作ではあるが、ファミリー・ミュージカルの印象が強い四季で上演することには、劇団内でも賛否両論であったという。演出補の横山清崇は「セックスシーンや同性愛者のキスシーンなどが明確に登場するため、劇団の中でも色々な意見が交わされた。ただ、(台本・歌詞の)スティーヴン・セイターさんがこの作品を制作するきっかけは、10年前に実際におきたコロンバイン高校での銃乱射事件があったと伺っています。若者が抱える悩み、心の闇に対して大人たちが何をしてあげられるのか、それが契機になった。これは人生の感動、人生は生きるに値するというメッセージを作品を通して届けてきた四季が追い続ける問題となんら変わりがない」と上演するに至った理由を熱く語った。

また、ブロードウェイで話題になった過激な描写については、現時点では検討段階としつつも、「過激さを隠してはいけないということも非常に重要な要素。日本のお客様のメンタリティを考慮してベストを探っていきたいが、できるだけオリジナルのものを尊重したい」とのこと。今までの四季の舞台からは想像できない衝撃的なものになりそうだ。

また会見にはオリジナルプロダクション音楽監督のキンバリー・グリッグスビーも出席。「この作品によって、思春期の若者とそのご両親・先生たちと対話が生まれるきっかけになれば」とコメントを寄せた。ほかに、2月に開幕したロンドン版の稽古と本番を2か月参加してきたという四季の俳優、宇垣あかねと由水南も出席。ふたりは演出助手として本作に携るという。会見の最後には、オーディションで選ばれたキャストが劇中で歌われるナンバー「ママ」と「ブチギレそう」を披露、若さ溢れるパワフルなパフォーマンスをみせ、公演への期待をあおった。

公演は5月2日(土)に東京・自由劇場で開幕。チケットは7月4日(土)13:00公演分までを3月14日(土)に発売開始。また急遽決定した延長公演分、7月4日(土)17:30公演分から8月30日(日)13:00公演までを4月4日(土)に発売する。

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