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舞台芸術の未来を見据える新劇場「座・高円寺」が5月1日にオープン
2009年03月13日 14時30分 [演劇]
座・高円寺EXPRESS会見より
座・高円寺EXPRESS会見より

杉並区に新たにできる劇場、座・高円寺(杉並区立杉並芸術会館)が、5月1日の開館に先駆けて3月12日に会見を行い、運営方針やオープニング企画の紹介をした。

座・高円寺は高円寺駅近くに出来る、新しい公共劇場。「座・高円寺1」「座・高円寺2」「阿波おどりホール」という3つのホールのほか、稽古場や作業場など舞台芸術を実践、体験するための専門施設を擁する。芸術監督は劇作・演出家の佐藤信。指定管理者として、杉並区在住の劇作家を中心に設立されたNPO法人劇場創造ネットワーク(CTN)が関り、CTN理事長の劇作家・斎藤憐が館長をつとめる。CTN会員には他に井上ひさし、鴻上尚史、永井愛、別役実、渡辺えり、渡辺美佐子らがいる。

佐藤芸術監督によると、今後2年間で(1)街に演劇を、(2)現代演劇のパノラマ、というふたつの目標を掲げるとのこと。(1)については「賑わいの中に演劇を置きたい。そのためオープニング企画にあえて演劇ではなく、絵本カーニバルと大道芸のイベントをやります。劇場に関心を持ってきた方が、お金を出さずとも楽しい時がすごせる企画で劇場を開けたい。それが賑わいを作る。その一方で、もうひとつのこけら落とし作品に『化粧 二幕』という再演作品をもってくるのは、日本現代劇の財産を新しい観客の方に観てほしいから。この作品を取り上げることを、このパブリックシアターの主張にしたい」と語る。地域の商店街と密着した企画もあり、街の活力と劇場の活力の相互交流を目指す。

また(2)に関しては「初めて演劇に興味を持つ方たちにも来ていただきたい。そのために2年間は上演作品の方向性を絞らず、現代演劇を俯瞰的にながめられるような企画をしていきたい」と話した。ほかに主催事業として子供たちを対象にし未来の観客を育てる“あしたの劇場”、付設の学校“劇場創造アカデミー”などの企画を発表。舞台芸術の未来を考える公共劇場としての在り方を明確にした方針に期待がかかる。

こけら落としとなる「化粧 二幕」は井上ひさし作、木村光一演出で、渡辺美佐子が27年演じ続けるひとり芝居の傑作。井上は「未来へ足を伸ばし、地域と一緒に演劇を考えていく劇場が実現される。杉並区の演劇人の方たちに敬意を表します」、渡辺は「『化粧』は母がテーマ。若い方も年老いた方も受け入れてくださるのでは。あまり演劇に馴染みがない方にも観に来ていただきたい」と話した。その後は流山児★事務所によるブロードウェイ・ミュージカル「ユーリンタウン」などの上演を予定している。

近々の上演ラインナップは下記のとおり。
・5月1日(金)〜17日(日) 高円寺に行こう! 旅する絵本カーニバル+びっくり大道芸 ※入場無料
・5月1日(金)〜31日(日) 「化粧 二幕」 ※チケット発売中
・5月29日(金)〜6月28日(日) 流山児★事務所「ユーリンタウン-URINETOWN The Musical-」 ※チケット発売中
・7月3日(金)〜12日(日) TAGTAS結成プロジェクト

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