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勧誘メールも、友人の誘いも、自宅へのセールスも、すべてに“イエス”と言うことで人生は変わるかもしれない…。“イエス”と言い続けるようになった男の人生の変化を描いた映画『イエスマン “YES”は人生のパスワード』が今月20日（金・祝）より公開される。本作は、実際に“イエス”と言い続けたBBCラジオのディレクターでもあるダニー・ウォレス氏の実話を基にした作品で、ダニー・ウォレス氏は、“イエス”と答えるようになって、たった一つの言葉が人生を変えることを実感したという。

「“イエス”と言い始める前、私は6か月間ほど何に対しても“ノー”ばかり言っていました。友人から飲みの誘いがあっても理由を作っては断わり、ロックのライブに誘われても断わり、いつも家にいて、TVばかり見ていて何もしていませんでした。そんな人生を全く謳歌していない自分に気づいたのですが、その習慣からは中々抜け出せないんですね。それはおそらく“ノー”と言うことに慣れてしまって、面倒くさいからか、習慣化していくんです」。

そんな彼が、“イエス”と言い始めて起きた実際のエピソードには、素晴らしいものもあれば、期待通りにいかなかったこともあったという。「最も良かったことはある女性に出会ったことです。彼女は既に“イエスガール”で、のびのびとしていて、楽しく、当時の私とは違った生き方をしていました。でも私がYESと言い続けることによって、普段やらないような事にチャレンジする勇気もわいて来て、それによって親しくもなりました」。その一方、「すべてのスパムメールにYESと言ったこと、パーティーで『車買わない？』と聞かれてYESと答えるハメになったこと、週末に地球の反対側まで旅行に行くことになったこと、などYESと言ったことに対してとんでもない額をクレジットカードで払いました」。

どれだけ自分が犠牲を払う羽目になっても、“イエス”をやめなかったダニー氏。そんな彼の行動が映画となり、全米では公開後、興行収入第1位という大ヒット作となった。「世界中が少し落ち込んでいるご時世で、楽しみが必要だったのでは。人々は自分を忘れるために時々大きくておもしろおかしいコメディーが必要になるからでしょう」。

“YESと言うことを決めたら人生がより活性化する”。そんな彼からのメッセージが詰まった本作、くよくよ悩んだりマイナス思考に陥りがちな方は、ぜひ劇場で鑑賞してはいかがだろう。

『イエスマン “YES”は人生のパスワード』
3月20日（金）新宿ピカデリー他全国ロードショー

• 『イエスマン　“YES”は人生のパスワード』作品情報