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アニメ『時をかける少女』の細田守監督による最新作『サマーウォーズ』の製作発表会見が18日、東京国際アニメフェアを開催中の東京ビッグサイトで行われ、細田監督のほか、神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、仲里依紗ら声優陣が登場した。

舞台はインターネットの仮想都市“OZ”が人々の日常に浸透した、架空の現在。天才的な数学の才能を持ちながら、青春をただ無為に過ごす健二(神木)は、高校の先輩・夏希(桜庭)に誘われ、夏休みを彼女の田舎で過ごすことに。しかし、そこにはネットから現実を脅かす謎の敵“ラブマシーン”との戦いが待ち受けていた。

細田監督が「前作は日本の女の子のバイタリティを表現したかったのに対し、今回は日本の家族が持つバイタリティを力強く描きたい」とまず語ったように、本作では総勢20人を超える田舎の大家族が登場。デジタルな敵に立ち向かうアナログな家族の団結が、痛快なアクション・エンターテインメントとして描かれていくようだ。細田監督も「デジタルと親戚という全然違うものを対比させ、その根底にある人間同士の絆を表現したい」とその意気込みを語る。

今回注目したいのはそのユニークな声のキャスティング。谷村は声での演技は初めてという男の子役に挑み、仲はなんと実年齢の2倍の38歳というメタボリックな中年女性を演じる。仲は「最初はおばさんの役とだけ聞いていて。でも(写真見たら)太っててどうしようと…(笑)。声を研究しなきゃいけないとちょっと焦ってます」と語った。

宮崎駿の後継者と目され、作品の演出力、品質共に絶大な支持を集める細田守監督。その待望の新作とあって、会見には多くのメディアが駆けつけた。監督自身も「『時をかける少女』の後からずっと準備してきて、精魂込めて大事に作品を作っています。品質的にも自信を持ってお見せできるような映画になると思います」とすでに確かな手応えを感じているようで、その完成が楽しみだ。

また、本作を含め国内外のアニメが一挙紹介される東京国際アニメフェアは21日(日)まで開催中。話題のアニメ最新情報をいち早くチェックできるアニメの祭典にぜひ足を運んでみてはどうだろうか。

『サマーウォーズ』
今夏より全国公開

• 『サマーウォーズ』 作品情報