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宝塚歌劇宙組公演『薔薇に降る雨』/『Amour それは…』を最後に退団することを発表している主演男役・大和悠河が、4月17日(金)の公演開幕を目前にして、7日に会見を行った。
ミュージカル『薔薇に降る雨』は、大和演じる元将校が、7年前に出会った女性と再会することから始まる大人のラブ・ロマンス。大和は自らの役柄について、「カッコいい男役ですね。夢をあきらめずにひたむきに向かっていく“男のロマン”を感じさせます」と紹介。一方レビュー『Amourそれは…』の見どころは、フィナーレナンバー。「私のソロから始まって、陽月(同じく退団となる主演娘役・陽月華)とのデュエット、そして男役の黒燕尾のボレロになるという流れが、“サヨナラ”を意識した場面になっていて、気合いが入りますね」と力を込める。「今回は、まさにタカラヅカの魅力が詰まった公演。お芝居は男の人生を描いた色っぽくて雰囲気のある作品だし、ショーは昔のMGMの映画を思い起こさせるくらい華やかで、男役の黒燕尾もある。『この公演を観たらタカラヅカのすべてが分かる!』というのは言いすぎかもしれませんが(笑)、初めてご覧になられる方も、きっと楽しんでいただけると思います」と語った。
タカラヅカで過ごした日々については、「私の小さい頃からの夢はタカラヅカに入ることで、今はそれが叶って、しかも主役として舞台に立っている……これほど幸せなことはないですね」と振り返り、“辛かった思い出は?” という質問にも「ないですね!」とキッパリ。「作品について葛藤することさえも楽しかった」と重ねる。「だから今は最後の作品をもっといいものに、ということでいっぱい」と、今作への意気込みを新たにした。
また同公演は、今春に宝塚音楽学校を卒業した第95期生にとっての初舞台でもある。会見同日の稽古場では、95期生がショーで踊るラインダンス、通称ロケットの初お披露目が、大和悠河ら宙組の上級生を前にして行われていた。黒のレオタード姿に身を包んだ44人が、モーツァルトの軽やかな曲にのせて弾けんばかりに踊り、溌剌とポーズを決める。ラインダンスのシーンでは、「ヤァッ!」と高らかな掛け声で息を合わせて、高く高く足を上げる。その咲き誇る花のように晴れやかな舞いを、上級生も手拍子で応援。4分44秒を精一杯踊り切った95期生には、惜しみない拍手が贈られた。
約1か月前から稽古を重ねてきたダンスを踊り終えた95期生を代表し、挨拶に立った礼真琴は、「すごく緊張していたのですが、今は安心して胸がいっぱい。本番までにもっといいものになるよう頑張ります」と高ぶる思いを表現した。
公演は4月17日(金)から5月18日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、6月5日(金)から7月5日(日)まで東京宝塚劇場にて。
取材・文:永田理子
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