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劇団四季の新作ミュージカル『春のめざめ』の稽古見学会が、4月13日、四季芸術センターで行われ、作品全体の通し稽古が初公開された。
本作『春のめざめ』は、ドイツの劇作家フランク・ヴェデキントが1891年に発表した戯曲を、2006年にブロードウェイでミュージカル化された作品。少年少女たちの性の目覚めや、自殺、同性愛など、思春期に起こる数々の問題が過激なシーンとともに描かれ、2007年には、トニー賞ミュージカル部門で11部門にノミネートされ、最優秀作品賞、最優秀楽曲賞、最優秀脚本賞など全8部門を独占した。
開幕まで3週間を切ったこの日、日本語版の全貌が公開された。登場人物がマイクをポケットから取り出し、リサイタルのように歌いだす演出や、キス、セックス、マスターベーションなど、過激なシーンも日本語版では活かされていた。
通し稽古の後には、オリジナル版の振付補で、日本公演でも振付を担当したジョアン・M・ハンターの合同取材が行われた。現在の出来については、「10段階で言うと、6から7の間。良い状態だわ」と高く評価した上で、「これからは、一人で稽古するのではなく、相手役と一緒に行ってほしい。そこからいろんなものが芽生えてくるから。ページで例えるなら、次のページをめくると何も書かれていない――そんな気持ちで演じてほしいわ」と今後の稽古についての要望を語った。
また、海外と日本の違いについては、「日本人は規律が正しく、努力を惜しまず、素直。私の稽古が終わった後に、個人的に夜まで稽古するなんてアメリカではありえないことだわ」と驚きを表し、「でも、失敗したがらない面もあるから大胆に演技するようにとも伝えた。途中で笑ってしまってもいいからって」と付け加えた。最後に作品について、「誰もが若い頃に経験したことがテーマ。親子の対話のきっかけになってくれたら」と締めくくった。
本作は、2009年5月2日(土)に東京・自由劇場で開幕する。また、急遽、延長公演が7月4日(土)から8月30日(日)まで決定した。チケットは発売中。
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