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黒木メイサが“織田信長”を演じる舞台『女信長』の製作発表会見が4月28日、都内ホテルで行われた。
原作は直木賞作家・佐藤賢一の同名小説。“織田信長は実は女だった”という奇想天外な設定で、史実を見事に読み解く作品だ。
主演の織田信長役は、演出を手がける岡村俊一とは初座長の『あずみ』以来3度目のタッグとなる黒木メイサ。「今までは女でありながら男っぽい役が多かったが、今回は女役。殺陣もあるし、岡村さんには舞台上で“脱がせるぞ”と言われているので(笑)頑張ります」と見どころを語った。信長を愛し、陰で動かしてゆく明智光秀役は中川晃教。主題歌を自ら作詞作曲し、劇中で歌うことも発表した中川は、「岡村さんとも話してたんですが、僕の思うこの作品のポイントは女信長のマゾな部分を開花させるということ。この作品の中にあるSとMの関係性を描きながら、僕は音楽で“男”を表現したい」とコメント。この日も彼が「寝ずに作った」というBGMが会場に流れるなど、意気込みは十分。
信長の若い恋人・浅井長政役は河合龍之介、信長の正室・御濃は有森也実。「信長が脱ぐなら浅井役の僕も脱ぎます、くらいの勢いで頑張ります」(河合)、「最初脚本を読んだときに、これは“女優の話”だと感じた。男社会で男として生きながら女としても求められ、ふとしたときに葛藤する、そういう所が似ている」(有森)とそれぞれ語る。また、斉藤道三役の石田純一は、信長を手籠めにする役とあって「女は最後の女になりたがり、男は最初の男になりたがると言いますが(笑)、自分は最初に女信長を伸ばしていく重要な役割」とコメントし会場の笑いを誘う。また見どころについて「実は日本史が得意。“男女の恋愛”と“日本史”という自分の中で一番得意な物をやらせてもらえるところ」と語り会場は爆笑に。
なぜ斉藤道三は信長の後ろ盾になったのか? なぜ信長は本能寺で消えたのか? 歴史的な謎が“信長が女である”ということで解けていくという。「この作品は人が人を殺せる時代だったが、今は殺せない代わりに別の形で殺す。それが法の歪みやフラストレーションを産んでいる。女としてのエネルギーで、この“何とも言えない時代”に風穴を空けられれば」と岡村。殺陣もふんだんに、かつ官能的な壮大なエンタテインメント作品となりそうだ。
東京公演は6/5(金)から21(日)まで青山劇場、大阪公演は6/26(金)から28(日)までシアターBRAVA!で行われる。チケットは発売中。
取材・文:川口有紀
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