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世界初演! 鹿賀丈史主演のミュージカル『シラノ』が開幕
2009年05月07日 15時41分 [ミュージカル・ショー]
ミュージカル「シラノ」
ミュージカル「シラノ」開幕

エドモン・ロスタンの名作戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』を新たにミュージカル化した『シラノ』が、5月5日東京・日生劇場で世界初演の幕を開けた。本作を手がけたのは、台本・作詞をレスリー・ブリッカス、作曲をフランク・ワイルドホーンというブロードウェイで活躍する巨匠たち。さらに演出を山田和也、そしてタイトルロールのシラノ役に鹿賀丈史と、ヒットミュージカル『ジキル&ハイド』チームが再結集しての待望の新作公演となる。

近衛騎士のシラノは、剣豪でありながら詩人という切れ者。しかし生まれ持っての大鼻に、大きなコンプレックスを抱いていた。そんな彼が愛するのが、従妹のロクサーヌ。だがロクサーヌはシラノと同じ隊のクリスチャンに一目惚れしており、シラノにその仲立ちを頼む。自らの想いを伝えられないまま、クリスチャンとの恋をとりもつシラノ。その結果、ふたりは結ばれるのだが……。

『ジキル〜』とは一転、非常に軽やかな演技で、シラノという男の魅力を引き出していく鹿賀。抜群のユーモアセンスで会場に笑いを生み出す前半から、秘めたる深い愛や悲しみを滲ませていく後半へ。役者・鹿賀丈史の技量の高さに改めて驚かされる。作曲のワイルドホーンも、「シラノという役はいろんなことが出来ないとやれない役。鹿賀さんはそれが出来るし、かつ非常に美しく演じてくれた」と、鹿賀シラノを絶賛。ロクサーヌ役の朝海ひかるは、神々しいまでの美しさをたたえ、ヒロインとしての存在感を存分に発揮。時折見せる、女性らしいわがままも非常にチャーミングだ。浦井健治演じるクリスチャンは、その美貌と笑顔が武器。茶目っ気たっぷりに、愛へとひた走る青年を好演している。またWキャストとして、近年活躍目覚ましい中河内雅貴が抜擢されている点も興味深い。

全29曲にのぼる楽曲は、重厚な中にも軽快さを感じさせるものばかり。だがそのどれもが聴きごたえがあり、名作を彩るにふさわしいナンバーがそろっている。その中で鹿賀は10曲のソロを担当。ワイルドホーンが「リズム的にアジアの要素が流れている」と語る『月から落っこちた』では小気味よく、『ロクサーヌ』では彼女への溢れんばかりの愛を情感たっぷりに歌い上げている。

新作にして、すでに傑作とも言える出来栄え。「1回だけじゃなく、何回観ていただいてもいいんですよ」とワイルドホーンは洒落っ気も含め語ったが、その価値は十二分にある作品だと言えるだろう。公演は5月28日(木)まで、東京・日生劇場にて。その後6月3日(水)から7日(日)に梅田芸術劇場 メインホール、6月10日(水)に広島厚生年金会館でも上演される。チケットはいずれも発売中。

(取材・文:野上瑠美子)

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