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作家・村上春樹氏の世界的なベストセラー長編小説を映画化する『ノルウェイの森』に、松山ケンイチと菊地凛子が出演することが発表された。都内で行われた懇親会で明らかになったもので、メガホンを取るのは『青いパパイヤの香り』『夏至』、6月6日公開の木村拓哉出演作『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』の監督で知られる、ベトナム系フランス人のトラン・アン・ユン監督。6月1日にクランクインし、来秋公開を予定している。
これまでも同作の映画化の話は何度もあったが、村上氏の「『ノルウェイの森』という作品は自分にとって特別な作品であり、映像化は無条件でOKというわけにはいかない」というこだわりから実現には至らなかった。しかし、トラン監督が映画化を望んだ際に「トラン監督の作品は好きで、とにかく会ってみようと思った」という村上氏の言葉が第一歩となり、以後4年間にもわたる交渉および脚本化作業の末、村上氏から許可を得て、映画化に至った。
原作に心酔したトラン監督がこだわったのは「日本人による日本語での映画化」。そして懇親会で何度も述べていた「原作を忠実に再現すること」だ。日本人俳優をあまり知らないというトラン監督は、キャスティングに長い期間を要した。そんな中、主人公・ワタナベ役に選ばれたのが松山。トラン監督は「彼に会った瞬間、好きな俳優だなと思った。彼はワタナベの持つ純真無垢な部分を表現する能力がある」と起用理由を説明。相手役の直子を演じる菊地については「オーディション用のビデオを見て3秒で決めた。彼女なら“直子になれる”と直感した」と熱く語った。ほか、緑役は女性ファッション誌『ViVi』のモデルで演技初挑戦となる水原希子、キズキ役は高良健吾、永沢役は玉山鉄二が演じる。
「雪の降る光景を撮りたい」というトラン監督の希望で、今年2月に兵庫県内で冬のシーンを撮影。松山は「ワタナベと僕の共通点は、自分では少なからずあるような気がします。菊地凛子さん演じる直子がとても美しくて、この作品はとてもきれいな映画になると感じました。僕も美しくとはいかないまでも、ワタナベの喪失や悲しみ、成長を真摯に表現したい」とコメント。菊地は「10代のころに原作を読んで、ずっと直子に心引かれていました。映画化することを聞き、どうしてもどうしてもこの役をやりたかった。直子をもっと知りたかったことと、監督の映画が好きだったからです。好きだからこそ、いま苦労しています。とにかく精一杯やらせていただきます」と意気込んでいる。
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