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ギャロ×コッポラの異色作で監督週間が開幕【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月18日 16時04分 [映画祭]

フォトコールに登場したアルデン・エーレンライク、マリベル・ヴェルドゥ、フランシス・フォード・コッポラ(左から) (c)Kazuko Wakayama
カンヌ映画祭に並行して行われている監督週間のオープニング作品は、フランシス・フォード・コッポラ監督が私財を投げうって製作したと言われている『TETRO』。
「アルゼンチン、ブエノスアイレスの著名音楽家の家に生まれたテトロ(ヴィンセント・ギャロ)の芸術家としての葛藤を、美しいモノクロの映像で描く」というシノプシスを聞いて、コッポラ監督の出自を思い浮かべる人も多いだろう。作曲家の息子として生まれ、息子ローマンと娘ソフィアもそれぞれ映画監督として活躍する芸能一家。さらに今作は、1973年の『カンバセーション-盗聴-』以来となるコッポラ監督自身による脚本で、今年70歳を迎えた監督が初心に戻ったような作品となっている。
主演のヴィンセント・ギャロは、コッポラ一族と同じイタリア系移民ということもあり、コッポラ監督自身が投影されているテトロ役に見事にはまっている。ギャロは2003年に監督作『ブラウンバニー』をコンペ部門に出品し、前代未聞のブーイングを受けたという過去を持つ。
破天荒なコッポラ監督と問題児ギャロの相性は良いようで、「とても若々しい作品」と批評家から好評を得ていた。
取材・文:平井伊都子
撮影:若山和子/Jean-Louis TORNATO
■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催
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