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“史上最も美しい犯罪者”が未来の若者にメッセージ
2009年05月19日 16時50分 [洋画]
『マン・オン・ワイヤー』公開を記念して来日したフィリップ・プティ

パリのノートルダム寺院や、NYのワールド・トレード・センターで命綱無しの綱渡りを行った伝説の大道芸人、フィリップ・プティに迫るドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』の公開を記念して、プティ本人が来日。19日に都内で記者会見を行った。

『マン・オン・ワイヤー』は、1974年にプティとその仲間たちが無許可で行ったワールド・トレード・センターでの綱渡りの一部始終を描いた作品。“史上最も美しい犯罪芸術”と称されたこの事件の全ぼうを捉えた本作は、世界各地で高い評価を受け、本年度の米アカデミー賞で最優秀長編ドキュメンタリー部門を受賞している。

「プティに東京の美しい景色を楽しんでもらおう」と、会見はホテルの39階で行われたが、プティはチラリと窓に目をやり「めまいがするね」と余裕の笑みを浮かべ、本作について「これまでも映画化の話はたくさんもらってきたが、ジェームズ・マーシュ監督となら、共同作業ができると思って承諾しました」とコメント。これまで数々の場所で無許可で綱渡りを行い、逮捕された経験をもつプティだが、「今では公式に招待されて、その街に少し滞在してから、綱をかける場所を決めるんだ」と言いながらも「僕には“反抗者の血”が流れているからね。今後も無許可で綱渡りすることはあるだろう」と笑顔を見せた。

プティは会見中に「僕は6歳の時から独学で手品の勉強を始めたんだ」と言うなり、ポケットからトランプを取り出して手品を始め、バラの花を自身の鼻の上に乗せてバランスをとるパフォーマンスを披露。記者の「高層ビルに綱をかける方法は?」との質問には、劇中同様、自分で短いロープを出して熱心に説明を始めるなど、サービス精神旺盛な一面を見せた。

現在も現役曲芸師として、世界各地でプロジェクトを進めているプティは「夢はたくさんある。ジャグラーとして完璧を目指したいし、イースター島のモアイ像をロープでつないで渡ってみたい」と今後の抱負を語り、最後に司会者から「若者に向けてメッセージを」と振られると「『○○をやっちゃいけない』と言う人のことは、聞いてはいけない、ってことかな」と最後まで“反抗者”らしいアドバイスを送っていた。

『マン・オン・ワイヤー』
6月13日(土)より新宿テアトルタイムズスクエアほかにて全国順次公開

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