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歴代唯一のパルムドール受賞女性監督が、ライバルにエール【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月19日 18時30分 [映画祭]
(左から)フォトコールでのベン・ウィショー、ジェーン・カンピオン監督、アビー・コーニッシュ(c) Jean-Louis TORNATO

1993年の『ピアノ・レッスン』でパルムドールを授賞しているジェーン・カンピオン監督が、英国のロマン派詩人ジョン・キーツの伝記映画『ブライト・スター』でカンヌ映画祭に戻って来た。

1800年代のイギリスで創作活動をしていたキーツは、スコットランドを旅した際にファニーに出会い、二人は恋に落ちる。だが、キーツの家系を蝕んでいた結核が、若い二人の間を割いてしまう。キーツを演じたのは『パフューム』のベン・ウィショー、彼の婚約者であるファニーを、『キャンディ』でヒース・レジャーと共演しているオーストラリアの新進女優アビー・コーニッシュが扮している。

今年のコンペ作品には女性監督による作品が3作含まれているが、過去にパルムドールを授賞した女性監督はカンピオン監督のみ。その点に関して、「全人口の半分が女性で、人類を生む性でもあるのだから、もっと多くの女性監督の進出を願っているわ。(映画界への進出が遅れている理由は)女性は男性に比べて、批評眼を持って育ってきていない。だから、映画を作る上で厳しい局面に直面することが多いのかもしれない。今年のコンペ部門に参加している女性監督たちにもがんばってほしい」とライバルたちにもエールを送った。

猟奇殺人や犯罪ものが多い今年のカンヌで、詩人と、彼のミューズとの純愛をじっくりと描いた『ブライト・スター』は評判も上々で、賞に絡んで来る可能性も十分ある。女性監督の草分けであるカンピオン監督の健闘を期待したい。

取材・文:平井伊都子
撮影:若山和子/Jean-Louis TORNATO

■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催

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