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ペネロペ・クルス、アルモドバル監督の新作は「人生で最高の脚本」【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月20日 13時30分 [映画祭]
フォトコールでのペネロペ・クルス、ペドロ・アルモドバル監督 (c)Kazuko WAKAYAMA

ペネロペ・クルスとペドロ・アルモドバル監督が、コンペ作『Broken Embraces』で4度目のコラボレーションを果たした。

盲目の脚本家ハリー・ケインのもとに、ある日、若いフィルムメーカーが訪ねてきた。その訪問は、やがて悲劇的な過去を掘り起こし、長年隠されていた秘密を明らかにすることになる。ハリーの本当の名前はマテオ。映画監督だったマテオは、オーディションを受けに来た美しい女性レナ(クルス)と恋に落ちる。演技は決してうまくないのに、レナが役を得た時、彼女の愛人が資金を出す代わりにプロデューサーにもなることに決まった。愛人はすぐにふたりの関係を怪しむようになり、それが彼の視覚を失う事件につながる…。

「この脚本は、私の人生の中で読んだ最高のもの。複雑で大胆で、最初から最後まで驚きに満ちている。ペドロが私を信頼してくれて、こんなすごい役を任せてくれたことに心から感謝しているわ」とクルス。演技が下手な女優を演じたことについては「同じ日に、別の映画の中でひとつの役を演じている彼女と、普通の状態の彼女を演じる必要があったから、頭の切り替えが大変だった」と振り返った。

昨日は体調が悪かったそうで、公式会見でそのことを尋ねられると「今日は昨日よりだいぶマシ。でも完全ではないわ。インフルエンザなの。あ、でも普通のインフルエンザよ。今はちゃんとそう説明しないといけないわよね」と話し、ほほ笑んだ。

カンヌではすでに監督賞をはじめ、いくつもの賞を受賞しているアルモドバル監督には、「今回こそパルムドールを狙っているのか」という質問が。「いや、金曜日にはカンヌを出るんだ。それを期待してずっとここにいると思われたくないからね。でも(授賞式のある)日曜日に、またここに来る必要があれば、その準備はできているよ(笑)」。

取材・文:猿渡由紀
撮影:若山和子/Jean-Louis TORNATO

■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催

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