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スコセッシ監督が映画フィルムの保存を訴える【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月20日 18時58分 [映画祭]

パルムドールを争うコンペ部門の他にも、カンヌ映画祭では数多くの部門や特集上映がある。

“カンヌ・シネフィル”という地元の映画ファンによる組織から最も愛されているセクションが、カンヌ・クラシックス。今年はキュレーターにマーティン・スコセッシ監督を迎え、1948年のイギリス映画『赤い靴』のリマスター版の上映で幕を開けた。壇上に上がったスコセッシ監督は、「8歳の頃に父親に連れられて『赤い靴』を映画館で観た。あれから半世紀以上の時間が経ち、カンヌ映画祭のこのステージで美しくリマスターされた『赤い靴』を上映する機会に立ち会えるのは光栄だ」と挨拶した。また、映画の中のセリフを引用し「すべての芸術家がそうであるように、創作したいから作品を作るのではなく、創作せざるを得ないから作品を作るのだ」と、創作活動における理念を語った。

さらに、彼がチェアマンを務めるワールド・シネマ・ファンデーションについての記者会見を開き、フィルムの保存と修復のための組織について説明した。2007年に発足したこの基金によって、今年のカンヌ・クラシックスではエドワード・ヤン監督の『クーリンチェ少年殺人事件』(1991)、シャディ・アブデルサラム監督の『王家の谷』(1969)など4作が修復され上映された。

取材・文:平井伊都子
撮影:若山和子/Jean-Louis TORNATO

■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催

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