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『スパイダーマン』監督が久々の低予算映画から学んだこととは 【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月25日 12時03分 [映画祭]

『スパイダーマン』を手がける前、カルト的なファンをもつホラー監督だったサム・ライミにとって、カンヌ映画祭でミッドナイト上映となった『Drag Me to Hell』は、まさに彼の原点に戻ったような作品といえる。

「カンヌ映画祭のマーケット(バイヤーが作品を買い付ける場所)にホラー作品を出したのが、僕のキャリアの始まり。その意味でも、ルーツに戻ったといえるかも。でも、これはかつて作ったホラー作品とは、また違うんだよ。ここまでに学んできたことがたっぷり生かされている。サスペンスを早くから盛り上げることとか、観客に常に推理させ続けるようにすることとか」。

銀行に務めるクリスティーン(アリソン・ローマン)は、アシスタントマネージャーへの昇格を狙っている。そのために「厳しい態度も勇気をもって示すことが必要」と考えた彼女は、ローンを払えず家を失いそうになっている老婆が再三の延長をお願いしてくると、きっぱりと拒否。その時はまさか、その老婆から恐ろしい呪いをかけられるだろうなどとは予測していなかった。

『スパイダーマン』とは比較にならない低予算の映画を久々に手がけて、ライミ監督はまた新しいことを学んだという。

「日が沈みかけている時に『時間的に今日はあと2カットしか取れませんよ』と言われたりする。僕はこのシーンに一番大事なのはなにかと考えることを強要されるんだ。いろんなものを撮っておいて後で考えるのではなくね。それはすばらしいレッスンだった」。

『スパイダーマン』4作目の監督に復帰することも、最近報道されたばかり。

「トビー・マグワイア、キルステン・ダンストも戻ってくるはずだよ。脚本はあと3週間半くらいで完成する予定だ」。

今度の脚本はトニー賞に輝いたブロードウェイ作品の「Rabbit Hole」を書いた劇作家、デビッド・リンジー=アベア。ライミ監督自身も、どんな脚本になるかわくわくしているそう。『Drag Me to Hell』は今年末または来年、日本公開予定。

取材・文:猿渡由紀

■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催

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