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86歳巨匠監督が20年ぶりにカムバック! 【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月25日 12時39分 [映画祭]
『Wild Grass』劇中写真

1922年生まれ、ヌーベルヴァーグの旗手として知られるアラン・レネ監督の最新作『Wild Grass』が上映された。

カンヌ映画祭では過去に2度の国際批評家連盟賞、そして1980年の『アメリカの伯父さん』では審査員特別グランプリを受賞している。それ以来となったカンヌでは大きな声援で迎えられ、アラン・レネ監督がいかにフランス国民に愛されている監督かがわかる。

ひったくりにあった女性の財布を偶然拾った男性が、彼女の身分証明書を見てしまったことから興味を惹かれていく。フランスの小説家、クリスチャン・ガイイの原作からイメージを抽出して作られたという本作には、サビーヌ・アゼマ、アン・コンシニー、エマニュエル・デヴォら女優陣、アンドレ・デュソリア、マチュー・アマルルリックら男優陣と、アラン・レネ映画の常連から人気俳優までたくさんのフランス映画俳優が出演している。

アラン・レネ監督は、「ガイイの小説には、答えのない疑問を読者に問いかけるものが多い。私たちはいつも自分自身を分析しようとしているが、自分を突き動かすものの正体を知らずにいる。小説から感じられたそういったテーマを映画にしたいと思った。この小説の最も魅力的なところは、優柔不断さにあるから」と語る。巨匠ぞろいの今年のカンヌにおいても最年長となるアラン・レネ監督、この人生哲学的な作品は受け入れられるだろうか。

取材・文:平井伊都子

■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催

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