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ヒース・レジャーの遺作が招待作品で登場【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月25日 13時26分 [映画祭]
フォトコールに登壇したテリー・ギリアム監督(右から二番目) (c) Jean-Louis TORNATO

あのヒース・レジャーの新作を、スクリーンで?

招待作品としてカンヌで上映されたテリー・ギリアム監督作『The Imaginarium of Doctor Parnassus』は、レジャーが昨年急死した時に撮影中だった映画。彼の死を受けて製作は当然一時中断されたが、レジャーの役を、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが引き継ぐことで完成に至った。

「製作はただちにストップしたが、やがて、ヒースのためにも映画は完成させるべきだと思い始めたんだ。彼もそれを望んでいるはずだから。とはいえ、主演俳優を失って、どうすればいいのかわからずにいた。そんな状態で、古くから知るジョニー・デップに電話をしてみると『僕にできることがあれば言ってくれ』と言われてね。3人の俳優に同じ役をやってもらうことを考えついた時、僕は、ヒースと仲が良かったジュードとコリンにも話を持ちかけた」。(ギリアム監督)

鏡のこちら側と向こう側というふたつの世界が出てくるこの話で、一方の世界をヒースが、反対側の世界を他の3人が演じる。3人のうち、最初に登場するのはデップだ。

「ジョニーは、どんな変わった役をやってもただちに観客を信じさせてしまう。この突飛なコンセプトをやるなら、ジョニーを最初に出さなければと思ったんだ」。

多忙な3人は最大の努力を尽くし、事実上ノーギャラで、この映画のために時間を作ってくれたという。

「ヒースは映画を半分しか撮れずに亡くなったので、彼のギャラは半分だけ。残りの半分が3人に渡ったが、彼らはそれをヒースの娘マチルダに寄付した。彼らはあくまで友情の証として仕事をしてくれたんだ。この業界では稀なことだよね」。

日本では今年後半、または来年公開予定。

取材・文:猿渡由紀
撮影:若山和子/Jean-Louis TORNATO

■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催

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