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2度のパルムドール受賞者、ダルデンヌ兄弟が映画制作について語る【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月25日 16時31分 [映画祭]

カンヌ映画祭の人気企画のひとつ、「シネマ・マスタークラス」。今年は過去に2度パルムドールを受賞しているダルデンヌ兄弟が登場した。

今までにもクエンティン・タランティーノ、マーティン・スコセッシ、ナンニ・モレッティ、ウォン・カーウァイら、カンヌにゆかりの深い監督たちを呼び、映画談義を行なっている「シネマ・マスタークラス」。例年このイベントの人気が高く、会場には多くの映画ファンや報道陣が押しかけた。

1999年の『ロゼッタ』と、2005年の『ある子供』でパルムドールを受賞している兄弟には、独特なキャスティングや音楽、美術の使い方など、あらゆる質問が投げかけられた。キャスティングについては、「他の映画で既に観たことのある俳優には興味がない。新作の準備を始めたら新聞に広告を出し、送られてくる写真と履歴書を見て第二審査に進んでもらう人を決める。それは、“俳優”ではなく“人間”をキャスティングするのが目的だからだ」(ジャン=ピエール・ダルデンヌ)と語る。

過去のタランティーノ監督やスコセッシ監督もそうだが、カンヌに愛される名匠たちは話がとても上手。話術は映画制作にもパルムドールの行方にも関係がないかもしれないが、カンヌが太鼓判を押す監督たちに共通する特技なのかもしれない。大勢のシネフィルを飽きさせることなく、更に自分たちの映画の秘密を実例を交えつつ語るこのイベントは、カンヌ映画祭の伝統芸といってもいいだろう。

取材・文・平井伊都子

■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催

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