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日韓合作映画『ノーボーイズ,ノークライ』のキャンペーンで、主演の妻夫木聡が23日と24日の2日間、韓国・ソウルを訪れた。
放送中のNHK大河ドラマ『天地人』に主演するなど、新たなファン層を獲得している妻夫木だが、『ジョゼと虎と魚たち』の出演を機に、韓国でも人気が上昇し、現在もその人気を保っている。2005年の釜山映画祭以来約4年ぶりの訪韓とあって、空港には熱心なファン約250人とマスコミ100人が出迎え、2日間にわたって共演のハ・ジョンウ、監督のキム・ヨンナムとともに、ソウル市内のシネコン5か所で計10回の舞台あいさつを行った。
いずれの会場も若い女性で埋め尽くされ、妻夫木が登場するやいなや「ツマブキー!」「カッコイイー!」と黄色い声援が飛び交い、変わらぬ人気を証明。『ジョゼ…』を見てファンになったという20代女性は、この日初めて本人に会えると興奮。彼に会いたくて覚えたという日本語で「サトシー、コッチミテー!」とラブコールを送っていた。中には舞台あいさつを4回、映画を2回見たという熱狂的なファンや、舞台あいさつ中にプレゼントを手渡しする人も。そんな妻夫木のモテぶりを知ってか、隣に立ったジョンウは「嫉妬なんてしてないですよ」と軽いジョークを飛ばし、「今日は僕の話よりも、遠くから来てくれた聡の話を聞いてください」と心遣いを見せた。それに応えて妻夫木は「パッチム(母音+子音の後に続く子音のこと)の発音が苦手」と言いながらも、本作で覚えた韓国語であいさつし、場を盛り上げた。
妻夫木にいたっては、セリフの大半が韓国語というチャレンジも。「自分のセリフをただ覚えるのではなく、ヒョングのセリフや単語の意味も覚えました。いつも以上に時間はかかりましたが、それだけ刺激的な現場になりました」と役作りについて明かした。一方、ジョンウは「聡という友人を得たことが一番大きな幸せでした」とコメント。撮影中は常に行動を共にし、夜は一緒にお酒を飲みながら、映画や演技、人生について語り合ったという。そんなふたりについて、監督は「ジョンウは動きがとても素晴らしくて面白い。聡は少年と大人の顔を併せ持っている俳優。彼らが化学反応を起こして新しいものが出来上がりました」と満足の笑みを浮かべた。
今回の訪韓で久々の再会を果たした妻夫木とジョンウは、23日の夜にサムギョプサルを食べ、さらにきずなを深めたようだ。キャンペーンを終えた妻夫木は「この2日間で確かな手応えを感じました」と喜んだ。
映画は、妻夫木演じる日本人・亨と、ジョンウ演じる韓国人・ヒョングが闇の仕事を通じて出会い、徐々に心通わせていく青春ドラマ。韓国で大ヒットを記録した『チェイサー』の鬼気迫る演技でトップスターに躍り出たジョンウの新たな一面もさることながら、屈折した怒りを内に秘めた日本人青年を演じる妻夫木の、これまで見せたことのない一面が見どころ。ストイックな役者同士、互いに相手の良さを引き出している。韓国では5月28日、日本では夏公開予定。
取材・文:新谷里映
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