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スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンが監督した映画『ラブリーボーン』で主演を務めた15歳の女優シアーシャ・ローナンがインタビューに応じた。
『ラブリーボーン』は、残忍な方法で殺されてしまった少女スージー・サーモンが、残された家族や友人たちが彼女の死から立ち直り、絆を深めてゆくまでを静かに見守る様を、独創的な映像美を駆使して描いた感動の人間ドラマ。
『つぐない』で米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなど、高い演技力で知られるローナンだが、死を経験し、“地上と天国の中間の地”で成す術なく残された家族を見守るしかない本作の役どころは女優として高いハードルではなかったのだろうか? そう質問するとローナンは「死んだ世界の方が演技は楽だった」と述べ、「現実の世界は自分の生活と近いのに、全然違うキャラクターで生きなきゃいけないので難しい面もあるんですけど、“地上と天国の中間の地”は、全くの別世界なので、すごく自由に演技ができました。(架空の世界“中つ国”を舞台にしたジャクソン監督の)『ロード・オブ・ザ・リング』に出演した俳優たちも同じだったんじゃないかな」と答えた。
そんな彼女を撮影現場で支えたのは、脚本を手がけたふたりの女性、フィリッパ・ボウエンとフラン・ウォルシュだという。ローナンは「フランは映画(の設定になっている)1973年に(スージーと同じ)14歳だったということもあって、私にいろんなことを教えてくれました。また、フィリッパはアフレコ収録時についていてくれて、声だけで細かいニュアンスを表現することを教えてくれました」と振り返る。彼女の発言からわかる通り、ピーター・ジャクソン監督の作品では、共同脚本に名を連ねるふたりの女性が大きな役割を担っているが、これまでそのことを指摘する人は少ない。ローナンは「ピーターに聞いてもそう言うと思うけど、すべての工程を3人で一緒に作っているんです。彼らは家も隣同士なぐらいの仲良しで(ジャクソン監督とウォルシュは私生活のパートナーでもある)、彼女たちも監督の隣にいて、一緒に演出をします。常に3人で行動していて、誰かひとり欠けてもダメなんです」と語った。
すでにピーター・ウィアー監督の下で次回作『THE WAY BACK(原題)』の撮影を終え、『つぐない』のジョー・ライト監督と再度タッグを組むウワサが出るなど、若手女優の中でも高い注目を浴びるローナンだが、これまでに影響を受けた女優はいるかと尋ねると「メリル・ストリープ!」と即答し、「今年のゴールデン・グローブの授賞式で彼女は壇上で『I love my job(私は自分の仕事を愛しています)』って言ったんです。私もそういえる人になりたい!」と笑顔を見せた。
『ラブリーボーン』
1月29日(金)より丸の内ピカデリー他全国ロードショー
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