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女性の性をテーマにした小説を女性限定で募集し、女性作家が賞を選考する「第9回女による女のためのR-18文学賞」(新潮社主催)の贈呈式が21日に都内ホテルで行われた。
応募作品550点弱から、優秀賞は木爾(きな)チレン(22)の『溶けたらしぼんだ。』と最終候補作品をインターネット投票で選ぶ読者賞は彩瀬(あやせ)まる(24)の『花に眩む』が選ばれた。大賞は今回該当作がなかった。
優秀賞の木爾は「大学在学中に小説家デビューを目指していて、卒業後も進路が決まらず将来に不安を感じていました。この受賞を聞いて神様はいるんだと思い嬉しくて泣いてしまった」と喜びを語った。選考委員の角田光代は「あらすじは斬新ではないが、所々の文章が非常に新鮮でこの人の感性でしか書けない文章がたくさんあった。その感性と言葉で、これからどのような作品を書かれるのか楽しみ」と評価。山本文緒は「今回、大賞ではありませんでしたが私も新人賞の時は佳作でした。負け惜しみかもしれませんが一番でないと言うのは気が楽です。気を楽にのびのびやって行けるスタンスを持って頂けたらと思います」とアドバイスした。
何度も応募し読者賞を受賞した彩瀬は「作品を創り出すのは難しくて、その中で深い森の中で迷子になっているような時期がたくさんありました。これからも小説に対する迷いは続いていくと思いますが、恐れずに立ち向かっていきたい」と決意を述べた。唯川恵はネット投票のコメントに触れ「皆さん熱く語ってらして、ちゃんと掴んだ読者を永遠に離さずきちんとつかんでいける作家だと思います」。山本文緒は作品について「23歳(執筆当時)と若いのにとても悲しい事や辛いことが彼女にあったのではと思えるような悲しい諦めのような非常に文芸的で、しっとりと落ち着いて日本的」と称した。
昨今話題の電子書籍に関して唯川恵は「大きな変換期が訪れていると思います。書き手がいて読み手がいる基本は変わらないので、それを信じて書いていきたい。変革が訪れているときにデビューするのは大変だと思いますが、しぶとく、たくましくこの業界を生き抜いていって欲しい」とエールを送った。
受賞作は『小説新潮』6月号に掲載される。また、4月末まで新潮社サイトでも掲載中。
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