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イキウメ、人気の短編シリーズ企画、第3巻のテーマは“食”
2010年09月13日 16時35分 [演劇]
前川知大
前川知大

SF的な仕掛けを使って、身近な生活と隣合わせに潜む“異界”を現出させる作風で注目を集めるイキウメの2010年秋の公演は、短編集「図書館的人生」第3巻。本作は、彼岸にある図書館で人生の一瞬を垣間見ていくという短編のシリーズ企画で、2005年の第1巻では「死と記憶」、2008年の第2巻では「武器」についてのエピソードを上演。期待の第3巻では、やがて命に変わる“食”についての内容となる。全国での上演を前に、主宰・作・演出の前川知大が9月8日に福岡市内で記者会見を開催。新作へ向けての意気込みを語った。

イキウメ『図書館的人生 Vol.3 食べもの連鎖〜“食”についての短篇集〜』のチケット情報

「短編集は、毎回ひとつテーマを決めて上演してます。実は以前に料理の仕事をやってたことがあって、いつか食についてはやりたいなと思ってたので、今回実現できるのは嬉しいですね。……と言っても、グルメ的にレシピを紹介しても仕方ないし、イキウメらしい“食の世界”ということで、食物連鎖的見地から様々なエピソードを描いていきます」(前川)

まだ脚本は完成してないとのことだったが、「人間は何を食べるのが正しいの?」という栄養学的立場からの話や、「人間も偏食でいいのでは? これだけ食べればOKという万能食品は?」「人間を餌にするものが出てきたら?」「人の食の好みに共感できるのか?」などなど、“食”というキーワードから連想される様々なストーリーで構成される予定だ。

今回、福岡では初となる短編集公演。「長編では試せないアイデイアや、スピンオフ的な作品もできる。割とぶっ飛んだ内容ができたり、コメディに徹する内容が作れたり、それこそ5分や10分で終わる話も。いろいろなテイストができるということは、自分自身の実験場でもあり、お客様にとってもいろいろなイキウメの側面が見えて楽しんでいただけるのでは」とのこと。

今年の夏は、ロンドン・ロイヤルコート劇場が主宰する劇作プログラム「インターナショナル・レジデンシー」に日本人として初めて参加。今回は9か国から集まった参加者たちが母国語で書いた新作戯曲を持ち寄り、1か月の間に劇場スタッフ、ディレクター、翻訳スタッフとともに練って創り上げるという経験を積んだ前川。「まだ、はっきりここが変わったという実感はありません」と謙遜しつつも、「演出家としての頭は置いておいて、劇作家として1か月みっちり戯曲と取り込んだ経験はかなり大きい」と語る彼が、この短編集新作で、どんな新しい世界を見せてくれるのか楽しみだ。

10月29日(金)から11月7日(日)までの東京・シアタートラム公演を皮切りに、11月16日(火)から20日(土)まで大阪・HEP HALL、11月21日(日)に広島・アステールプラザ 中ホール、福岡は西鉄ホールの11月23日(火・祝)でツアー最終公演となる。チケットは発売中。

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