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公開中の映画『REDLINE』は、『アニマトリックス/ワールド・レコード』などで高評価を受ける小池健監督の最新作だが、『鮫肌男と桃尻女』や『茶の味』の石井克人氏が原作・脚本・音響監督を務めている。実写作品も数多く手がける石井氏がアニメ作品に参加することで、作品にどのような効果がもたらされたのだろうか? 小池監督と石井氏に話を聞いた。
ふたりはこれまでも『PARTY 7』や『TRAVA FIST PLANET』など数々の作品でタッグを組んできた。しかし、『REDLINE』は小池監督初の長編アニメーション作品。石井氏は「小池さんは普通のアニメーターではないわけだから、特殊なものにしたいと思ったし、実写では描くことのできない大きな世界を見せたいと思った」と製作当初を振り返る。そこで石井氏は脚本だけでなく、作品の中に登場するキャラクターのアイデアや画面の質感など細部までアイデアを出し、小池監督の創作をサポートしたそうで、小池監督は「アニメーションのスタッフだけで作ると、どうしても保守的になるので、石井さんから色んな要素を出していただいて、自分で消化しながら映画を作っていきました。画面のポイントになる部分や、画面の質感、空気感を演出してもらったので、アニメのスタッフだけでやるよりは濃い映画になった」と語る。
さらに石井氏は音響監督も担当。アニメでしか表現できない刺激的な映像が魅力の本作だが、逆に音響制作は実写映画と同じ基準で取り組んだそうで「今回の作品は、現実とはかなり違う世界の話なので、逆に音は実写っぽくつけました。効果音も実写畑で活躍している非常にセンスのいい方にお願いして、足音や衣ずれの音までしっかりと音を入れることで“実感”というか、『本当にこの世界は存在するんだ』と思ってもらえるまで音作りしてもらいました」と説明する。
また、実写映画を中心に活躍する俳優とアニメーション声優をバランス良く配したボイスキャストも石井氏ならではのキャスティングといえるだろう。主人公・JPの声を木村拓哉が務めるのを始め、蒼井優、浅野忠信、岡田義徳ら豪華俳優陣が揃う一方、青野武、堀内賢雄、石塚運昇ら声優経験豊かなキャストも顔を揃えている。「役者と声優さんの半々ぐらいのバランスで考えました。JPはずっと木村さんをイメージしていたので、受けてもらえて助かりました。木村さんとはCMの仕事で8年ぐらいずっと一緒にやってたんですけど、その時に『この人は本当にいい人なんだなぁ』と思ったんです。すごく素直で、子どもっぽいところがある一方で努力家だったりする。そういうキャラクターをJPで出せればと思っていたので収録は本当にすんなり終わりましたし、JPは木村さんの“素”にいちばん近いと思いますね」。
『REDLINE』
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