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宝塚歌劇団月組東京公演『ジプシー男爵-Der Zigeuner Baron-』／『Rhapsodic Moon』が10月22日に開幕した。同日には公開舞台稽古が行われ、月組トップスター霧矢大夢（きりや ひろむ）、娘役トップスター蒼乃夕妃（あおの ゆき）が取材に応じた。

『ジプシー男爵-Der Zigeuner Baron-』／『Rhapsodic Moon』の公演情報

4〜7月に上演された『THE SCARLET PIMPERNEL（スカーレット ピンパーネル）』でトップコンビお披露目を果たした霧矢＆蒼乃が今回挑むのは、宝塚の王道パターンといえるミュージカルとショーの2本立て。『ジプシー男爵』はヨハン・シュトラウス2世のオペレッタを現代的にリメイクしたミュージカルで、濡れ衣で亡命をした領主の息子・シュテルクが領地に帰ってきたところから始まる物語。隠し財宝をめぐり、町を仕切る豚飼い商人の思惑はシュテルクの結婚話に発展、一方シュテルクは彼の亡父に恩義を感じるロマたちの中に自分の居場所を見出していく……。虐げられし者たちの嘆きなどが物語に深みを出すものの、全体的にコミカルなタッチで展開。ハッピーな大団円は後味爽快、これぞ宝塚というべき一作だ。またワルツ王ヨハン・シュトラウス2世の音楽も独唱・合唱と美しく響かせた。

一方『Rhapsodic Moon』はうってかわって、ロックサウンドから始まるエネルギッシュなショー。新生月組としては初のショーを、月組生全員がはじけるような勢いで踊りまくる。霧矢と蒼乃のデュエットダンスもふんだんに盛り込まれており、「ふたりの良いコンビネーションをお見せしていけたら」と霧矢。また芝居作品に関しても「宝塚らしい、お伽噺のような夢のある作品に仕上がった。私も伸びやかに前向きに生きて、まわりをひっかき回す青年を張り切って演じたいです」と意気込みを話していた。

公演は11月21日(日)まで、東京宝塚劇場にて。チケットは現在発売中。

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