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公開中の映画『ソウ ザ・ファイナル 3D』が本作をもってシリーズの終焉を迎える。2004年の第1作目の公開以来、ハロウィンシーズンの定番作になってきた『ソウ』は本当に今回で終わりなのか? シリーズ全作の宣伝統括監修を務める竹内伸治氏と、シリーズ全作の日本版ビジュアルデザインを手がけた吉川俊彰氏、1作目では予告編編集アシスタントを務め、2作目以降の全作の予告篇製作を担当した福永大輔氏に話を聞いた。
これまでも“ファイナル”や“完結編”を謳いながら何事もなかったかのように“帰ってきた”“生きていた”映画は数多く存在する。しかし、竹内氏が本作のプロデューサーを務めたマーク・バーグに確認したところ「正確に『続編もスピンオフも“エピソード・ゼロ”的なものも、プリクエル(前日譚)もすべてないですね?』って確認したんです。そしたら『ありません』と返答がきました。僕も技術的な用語として“続編”にカウントされているあらゆるワードを確認したけど『一切ない』と」。では、本当に『ソウ』シリーズはこれで終焉を迎えるのだろうか? 吉川氏は「僕はあまり実感はないんですけど、これで本当に終わる気がします。けど、1年後にシレっと『SAW3D 2』とか出てきたらどうしよう」と笑みを見せる。もちろん、未来の話なので“絶対”はありえないが、竹内氏の言う通り「“現時点”としてはこれが最終作」と思ってよさそうだ。
そんな『ソウ ザ・ファイナル 3D』のフライヤーやポスター、予告編はシリーズ終章となるだけに、これまでのシリーズの場面画像/映像が巧みに使用されている。竹内氏は「シリーズ最後を迎えるにあたっての僕らの想いは、劇場で配布されているチラシにガッツリ入れ込みました。今回もかなり慎重にチラシを作ったんで劇場で見てほしい」と語り、チラシ/ポスターをデザインした吉川氏は「これまでの『ソウ』シリーズの写真をCGを使って組み合わせてジグソウの顔をデザインしました」という。ちなみに、予告編も過去の映像が組み合わさってジグソウの顔が出現するが、これは何と“単なる偶然”なのだとか。竹内氏は「実はラフはチラシと予告編は別々に作ったんですよ。なのに、お互いが同じアイデアを出してきたんです。僕はひとことも言ってないのに」と満面の笑みを浮かべ「こういうシンクロニシティがあるって本当におもしろいですけど、やはり『7年間ずっと一緒にやってくると、行き着く場所は同じなんだ』と思いますね」という。
足かけ7年。様々な謎とビジュアルインパクトで観客を翻弄・熱狂させてきた『ソウ』シリーズはどんな結末を迎えるのか? そして本当にこれが『ソウ』の終幕なのか? いまだ謎に包まれた本作を読み解くカギは、3人が作り上げたチラシ、ポスター、予告編の中に潜んでいるのかもしれない。
『ソウ ザ・ファイナル 3D』
10月30日(土)より TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
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