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第23回東京国際映画祭が閉幕するも、選考理由が語られぬ会見に報道陣が抗議
2010年11月01日 11時24分 [邦画]
第23回東京国際映画祭の受賞会見に登壇した新藤兼人監督

23日から始まった第23回東京国際映画祭が31日に閉幕し、イスラエル映画『僕の心の奥の文法』が最高賞・東京サクラグランプリを、新藤兼人監督の『一枚のハガキ』が審査員特別賞を受賞した。

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今回の受賞結果で注目を集めたのが、日本最高齢の映画監督・新藤監督が“最後の作品”と公言している『一枚のハガキ』の受賞だ。閉会式後に行われた記者会見で新藤監督は「もう98歳ですから、後がないのでこれが最後です」と述べるも、「誰か応援してくださる方があれば、またやってもいいかな」と発言し、集まった報道陣から大きな拍手が起こった。また新藤監督は「1950年に独立プロを作りまして60年間、最初からお金集めに奔走してきました。転んでも泣かないで、泣いても映画は作れませんから、前を向いていくようにしました」とこれまでのキャリアを振り返り「これで“最後の1本”と思いましたので、『言いたいことを言う』という気持ちでした」と作品への想いを語った。

他にも『僕の心の奥の文法』のニル・ベルグマン監督、出演したオルリ・ジルベルシャッツや、『ブッダ・マウンテン』のリー・ユー監督、『歓待』の深田晃司監督らが登壇し、喜びのコメントを発表。しかし、最後にコンペティション部門の審査委員長ニール・ジョーダン氏が登壇し、審査に挑んだ9日間を振り返るコメントが発表されたが、映画祭事務局から「会見の時間がオーバーした」との理由で報道陣との質疑応答は行われず、受賞作品の選考理由や総評が語られぬまま会見は終了。一部の報道陣が事務局に選考理由について質問したいと詰め寄ったが「スケジュールの都合」を理由に質疑応答が行われることはなく、後味の悪い幕引きとなった。

第23回東京国際映画祭は、9日間の会期で114本の作品を招き、275回の上映を実施し、4万1862人を動員し閉幕した。

第23回東京国際映画祭/受賞結果
■東京サクラグランプリ 『僕の心の奥の文法』
■審査員特別賞 『一枚のハガキ』
■最優秀監督賞 ジル・パケ=ブレネール『サラの鍵』
■最優秀女優賞 ファン・ビンビン『ブッダ・マウンテン』
■最優秀男優賞 ワン・チエンユエン『鋼のピアノ』
■最優秀芸術貢献賞 『ブッダ・マウンテン』
■観客賞 『サラの鍵』
■最優秀アジア映画賞 『虹』
■アジア映画賞スペシャル・メンション 『タイガー・ファクトリー』
■日本映画・ある視点・作品賞 『歓待』

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