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演 劇

尾上菊之助、尾上松緑らが出演する日生劇場十二月大歌舞伎。この製作発表が10月29日、都内にて行われ、菊之助、松緑に加え尾上菊五郎、中村時蔵らが登壇した。
今回の公演は“継承と挑戦”というテーマを掲げ、菊五郎劇団の大切なレパートリーが当代の若手役者に引き継がれることを目的としている。選んだ演目は時代物『摂州合邦辻』と舞踊『達陀』。玉手御前が義理の息子・俊徳丸に恋心と母性から毒酒を飲ませてしまう『摂州合邦辻』は、六代目菊五郎、七代目梅幸、当代菊五郎と代々玉手御前の役柄が継承され、お家芸のひとつ。12月の公演では、今年5月に「合邦庵室の場」で玉手御前に初役で挑んだ菊之助が通しで演じきる。また『達陀』は先々代松緑が振付し自ら演じた作品で、当代松緑にとっても縁のある演目。東大寺の僧集慶(松緑)と多数の練行衆によるラストの群舞が実に力強い。
日生劇場を「歌舞伎をするには難しい劇場だなあ」と思っていたら実際に出演となって驚いたという菊五郎は、玉手御前を菊之助に受け継ぎ、「初めてのジジイ役。ババアは2、3度やったことがありますが」とおどけながら初役の玉手御前の父・合邦役に挑む。その菊五郎から12月も玉手御前をと言われ、「5月にやらせていただいたのにまたチャンスをいただけた」と嬉しく思ったという菊之助は、通しでの上演と聞き「身が引き締まる思い」と語る。また『合邦』では羽曳野を初役で、『達陀』では青衣の女人を演じる時蔵は、「菊五郎兄さんと『達陀』を踊った思い出を借りながら、若い松緑さんとふたりで積み上げていきたい」とアピール。松緑は「1年の最後に東京で観る歌舞伎がこの2本という方も多いと思いますので、『今年もいい1年だったな』と観ていただけた方に言っていただけたら」と締めた。
公演は12月2日(木)より25日(土)まで。チケットは現在発売中。またチケットぴあでは12月19日(日)の終演後、尾上菊之助のアフタートークショーがついた、ぴあ特別企画のチケットも販売。11月8日(月)11:00まで先行抽選を受付中。ちなみに、日生劇場での歌舞伎は歌舞伎座での公演同様、花道もすっぽんもあるのでご安心を。
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