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第23回東京国際映画祭の最終日となる10月31日、ベン・アフレック監督の最新作『ザ・タウン』がクロージング作品として上映され、集まった観客から好評を集めた。
『ザ・タウン』は、全米有数の犯罪多発地域といわれている米ボストンのチャールズタウンを舞台に、強盗稼業を営む男が、ひとりの女性との出会いを機に、街を抜け出し、人生の次なる一歩を踏み出そうともがく姿をスリリングな展開で描き出した人間ドラマ。アフレックが監督だけでなく主演を務めるほか、『ハート・ロッカー』でオスカー候補に挙がったジェレミー・レナー、『アダプテーション』でオスカーに輝いたクリス・クーパー、ウディ・アレン監督作『それでも恋するバルセロナ』のレベッカ・ホールら実力派俳優陣が顔をそろえている。
アフレックは、日本では『アルマゲドン』や『トータル・フィアーズ』などブロックバスター大作に主演している売れっ子俳優のイメージが強いが、マット・デイモンと脚本を共同執筆した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』ではアカデミー脚本賞を受賞し、その後も若い映像作家を発掘する企画“プロジェクト・グリーンライト”を立ち上げるなど、クリエイターとしても実力を発揮している。2007年の初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』は、日本ではDVDリリースのみとなったが、アメリカでは劇場公開時に評論家陣から高い評価を受け、全米批評家協会賞など多くの映画賞を受賞した。
10月31日の『ザ・タウン』の映画祭上映は全3回の座席がすべて完売。上映後に配給側が行った出口調査では「ベン・アフレックは役者だけでなく、監督としても実力があると感じた」「映像、音楽、脚本、俳優ともにすばらしかった。アフレックの監督としての才能が発揮された良い作品だと思う」「この完成度であればアカデミー賞にも絡んでくるのでは」「ボストンで暮らす人々の素顔が丁寧な演出で描かれていて、映画のタイプは違うがクリント・イーストウッド監督の作品を観たときのような印象が残った」などの声が寄せられ、“映画監督ベン・アフレック”の手腕に日本の観客も高評価を与えたことが伺えた。
アフレック監督は、本作の日本公開に際し「スタッフやキャストをはじめ、作品に携わった全員が、映画『ザ・タウン』の日本公開に向けて言葉では表せないほどのよろこびを感じています。米公開ではすばらしい反響を受け、感激に身が引きしまる思いですが、日本のみなさんにもぜひ、この作品を楽しんでもらえればと心より願っています」とコメントしている。
『ザ・タウン』
2011年2月5日(土)より 丸の内ルーブル、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
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