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2005年、福岡を拠点に旗揚げ、ある一定の状況下でもがく集団と、その内部の人間模様をばかばかしく描いたシチュエーションコメディが、幅広い観客の支持を得て人気上昇中の万能グローブ ガラパゴスダイナモス。昨年10月の『馬鹿やろう、そこは掘るな』では1か月のロングラン公演を実現、今年5月の『すごくいいバカンス』で福岡・イムズホールに進出し、いずれも1000名以上を動員するなど、進化を続けている。公演に向けての稽古の合間をぬって、11月9日に主宰・俳優の椎木樹人、脚本・演出の川口大樹に単独インタビューを行なった。
今回、福岡・東京ツアーで上演される『ひとんちで騒ぐな』は、2008年に初演された「家」を素材にしたワンシチュエーションコメディ。新キャストも加わり、バージョンアップしての再演となる。新しいお客さんにも受け入れられる強度を持ち、再演総選挙という、ファンからの投票でも見事1位になった作品だ。「小学校低学年の子と、おじいちゃんが一緒に笑える場面がたくさんあって、笑いのパワーに関しては普遍的」(椎木)、「ものすごく分かりやすい勘違い、入れ違いのコメディ。押入れの中やこたつの中に隠れたり、家の中で迷路的にバタバタしたり……。ワクワクした要素を芝居の中に盛り込んでます」(川口)。
本作は家がテーマだが、“家族”ではなく、“家の構造”に重心を置いたところが彼らの特徴。「“緻密なドリフ”と言われたことがある」と川口が語るように、彼らの構築する世界は、ドタバタの笑いを中心にしながらも、複数に張り巡らされた伏線が回収されていくような物事の連鎖が、見るものを魅了する。「この世の構造を、笑いというフィルターを通し、舞台に凝縮」、そんなイメージを持ちながら作品を作っていると川口は語る。
初の東京公演について、「一大イベントでは終わらない、これが始まり」と力強いメッセージを残してくれたふたり。旗揚げから5年、メンバー平均年齢23歳の若さとエネルギーを武器にしながら、具体的な目標をクリアするためのな戦略を練り努力も怠らない。敷居の低さとエンターテインメント性の高さが持ち味の、万能グローブ ガラパゴスダイナモスに注目したい。
公演は12月22日(水)から26日(日)まで福岡・ぽんプラザホール、2月3日(木)から6日(日)まで東京・こまばアゴラ劇場で上演。福岡公演のチケットは発売中、東京公演は12月1日(水)より一般発売開始。
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