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32年ぶりの再演。宝塚歌劇宙組公演『誰がために鐘は鳴る』開幕
2010年11月15日 16時31分 [ミュージカル・ショー]
宝塚歌劇宙組公演『誰がために鐘は鳴る』 撮影:三上冨之
宝塚歌劇宙組公演『誰がために鐘は鳴る』 撮影:三上冨之

宝塚歌劇宙組公演『誰がために鐘は鳴る』が11月12日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。

宝塚歌劇宙組の公演情報

アーネスト・ヘミングウェイの長編小説で、ゲイリー・クーパー、イングリッド・バーグマン主演の映画でも知られている本作を1978年、宝塚歌劇がミュージカル化。鳳蘭、遥くららのコンビで初演されて以来、32年ぶりの再演だ。

本作はスペイン内戦を背景に、危険な任務を背負い戦場へ赴いたアメリカ人義勇兵・ロバートとその任務を手伝うこととなったゲリラ隊との人間模様や、少女マリアとの4日間の恋を描いた物語。舞台は主に山の中で展開されるが、スパニッシュダンスを取り入れた場面や幻想のシーンなど、宝塚歌劇ならではの演出もたっぷりと用意されている。

ロバート演じるトップスター・大空祐飛の、大人の色気を感じさせる佇まいや演技に思わず見とれてしまう。一方、娘役トップスター・野々すみ花も、持ち前の愛らしさと抜群の演技力で、純朴で初々しいマリアを表現。ファシストに髪を切られた少女という役柄に対し、実際に髪を切りショートヘアにするなど体当たりで挑んでいる。危険な任務が待っている男と凌辱されたつらい過去を持つ少女、ふたりがお互いを支え合う姿がとても美しく感じられる作品に仕上がっている。

また男役2番手の蘭寿とむがゲリラ隊員で元ダンサーのアグスティンを演じ、安定した歌唱力とキレのあるダンスを要所で魅せる。そのアグスティンとロバートとの友情にも似た信頼関係が生まれていく展開は観ていて気持ち良く、また、マリアへの想いを全く表に出さずふたりを見守る姿も男らしくてカッコいい。極限状態の中でのラブストーリーを軸としながらも、周りの登場人物それぞれの想いがしっかりと描かれているほか、爆撃シーンでは実際に橋が崩れ落ちる演出で緊迫感、迫力もしっかりと表されていて見応えがある。

続くフィナーレは、スパニッシュのナンバーを中心にスタイリッシュなステージを展開。今回は1本ものの大作ミュージカルのためコンパクトにまとめられているが、宝塚歌劇の魅力が堪能できるショーになっている。丁寧に作り上げられた名作ミュージカルと華やかな宝塚歌劇らしいショーをぜひ。

公演は12月13日(月)まで。その後、1月1日(土)から1月30日(日)まで、東京宝塚劇場でも上演する。兵庫公演のチケットは発売中、東京公演は11月28日(日)より一般発売開始。

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