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「映画を出前したい!」新鋭監督と若者たちの“映画で町おこし”
2010年11月19日 15時52分 [邦画]
久し振りの活気に賑わいそうな旧・曳舟中学校の教室

シネコンの台頭、不況や時代のあおりをうけて"町の映画館"がひとつひとつ引退していく昨今。「それなら自分たちで映画上映を "出前"してみよう」と、東京・墨田区で、映画を愛する若者が集まったボランティア団体「橘館実行委員会」が20日(土)、廃校になった地元中学校で日本映画を上映するイベント『シネマサーカス』を開催する。

上映作品の画像

「この町に映画を取り戻したい」。そんな主催者の思いに賛同したのは、吉田浩太監督と入江悠監督という新鋭映画監督の2人。イベント当日は、吉田監督の『ユリ子のアロマ』と新作『墨田区京島3丁目』、入江監督の代表作『SRサイタマノラッパー』の上映を中心に、監督によるクロストークや『SR…』のSHO-GUNGがミニライブを行う。会場となる旧・曳舟中学校は、山田洋次監督の映画『学校』の撮影に使われたロケ地として有名。東京発の"ニュー・シネマ・パラダイス"の物語が、今、封切られようとしている。

入江監督が今回参加したのは「自分自身も、出身地の埼玉県深谷市と、その地元の映画館に育てられた」からだという。『SRサイタマノラッパー』シリーズは、入江監督が「深谷に住む熱い人たちを撮りたい」と地元を舞台に制作、今では大手旅行会社がロケ地ツアーを組むほどの人気で、地域そのものが脚光を浴びている。

一方の吉田監督は、墨田区向島に生まれ育ち、現在も墨田区に住んで映画制作を行っている。今回上映される新作『墨田区京橋3丁目』は、地元の高校に通う演劇部の女子高生を主演女優に起用して完成させた。

「かつて墨田区は映画とゆかりの深い町だったんです」と、橘館実行委員長の木村祐弥子さんは話す。「日活向島撮影所や高松プロダクションがあり、この小さな区域に33個もの映画館があった。なのに、いま墨田区にある映画館はたった2つだけ。それもここ100年の話ではなく、ごく最近の話です。当時映画館は、商店街や銭湯と並んで人が集う社交場でした。『シネマサーカス』も映画を通じていろいろな人が交流できる、そんなイベントに今後なっていけたら」と抱負を語った。


■作品名/イベントタイトル名
『シネマサーカス in 旧・曳舟中』

■公開日/開催日
11月20日(土) 会場:旧・曳舟中学校
第1部/第2部:各1000円(前売り:各800円)
第1部・第2部 通し券:1800円(前売り:1500円)
クロストーク:無料(第1部・第2部入場時とクロストーク開始30分前に整理券を配布)

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