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村上春樹のベストセラーを映画化した『ノルウェイの森』のジャパンプレミアが23日、村上の母校である早稲田大学(東京・新宿区)で行われ、主演の松山ケンイチをはじめ、菊地凛子、水原希子、霧島れいか、初音映莉子、玉山鉄二、トラン・アン・ユン監督が完成報告会見に臨んだ。1987年の刊行以来、現在までに累計発行部数1079万部を記録する村上の代表作を、『青いパパイヤの香り』『シクロ』などで知られるユン監督が映画化。松山演じる主人公ワタナベが、亡き親友の恋人・直子(菊地)との愛憎を通して、生と死に向き合い、成長を遂げるラブストーリーで、第67回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品された。
ワタナベは早稲田大学の学生という設定で、本編の撮影も同所で敢行。この日は原作者とのゆかりも深い場所での凱旋上映とあって、松山は「ご協力いただいた早稲田大学の方々に感謝します」とあいさつし、「言葉で言い尽くせない、すごい作品に仕上がりました。自分が言うのもなんですが、お芝居も完ぺきだと思います」と自信を見せた。また、松山は劇中で泳ぐシーンを披露しているが、「実はそれまで泳げなかったんで、出演が決まってすぐプールに行きました。(水泳シーンは)訓練のたまものです」と胸を張った。
ヒロイン役の菊地は原作の大ファンで『ノルウェイの森』映画化を聞くや、すぐさまオーディションを熱望。ユン監督は「当初、菊地さんと直子のイメージが結びつかなかった」と述懐するが、菊地が送った資料映像を見ると考えが一変し、急きょ面談が行われたそうだ。「別れ際に私が『それで役はくださるんですか?』って迫って。そしたら監督が『はい』って(笑)」と菊地。ユン監督も「本来なら、プロデューサーや(菊地の)エージェントを通さなければいけないのに、その場で直接、菊地さんにオファーをさせてもらった」と振り返った。
そのユン監督は「今、ここに立っているのは春樹さんのおかげ。原作がなければ、素晴らしい出会いも、この作品を披露する機会もなかったはず」と村上とキャスト陣に感謝の意。特に村上からは編集の段階で、さまざまなアドバイスがあったといい「とても役に立った」。完成した本編も気に入ってくれたそうで「落胆させなかったことが、私としてもうれしい」と安どの表情を見せた。会見後には、早大初となる大隈講堂前でのレッドカーペットイベントが開催され、約600 人のファンが来場。急きょ、高良健吾も合流し、作品をPRしていた。
『ノルウェイの森』
12月11日(土)より全国東宝系にて公開
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