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森山未來が語る映画『その街のこども』の“リアル”とは?
2010年11月30日 15時27分 [邦画]
森山未來 (c)笠井爾示

阪神・淡路大震災から15年目にあたる今年の1月17日にNHKで放送され、視聴者から大反響を呼んだドラマ『その街のこども』の劇場版が、20日から関西で先行公開、来年1月15日(土)から全国公開されるにあたり、主演の森山未來がインタビューに応じた。

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再編集バージョンでの映画化が実現した本作は、主演の森山未來、佐藤江梨子、脚本の渡辺あやら実際に震災を体験しているキャスト&スタッフが多く参加。子どもの頃に震災を体験し、いまは東京で暮らす主人公の勇治(森山)と美夏(佐藤江梨子)を軸に、復興した神戸で暮らす人々の現在を描いた作品だ。

本作ができるまでの過程について、森山は「事前に、井上(剛)監督とあやさんと神戸での地震のことについて話し合いました。さまざまな角度から、直接的にあるいは間接的に(震災に)触れた人たちが持つプライベートな事情を出し合って、その話を基にあやさんが脚本を練ってくれた」と振り返り、「この作品の中で語られている言葉は、どれかしらが僕の言葉であり、江梨子ちゃんの言葉であり、あやさんの言葉。そこには確かなリアリティがあると思う」と語った。また、「(ストーリーの)流れだけを掴んでおいて、あとは自分の言葉で江梨子ちゃんと時間を共有していくことに意識を集中した」と演技についても触れ、主人公の勇治と同様、神戸で生まれ育ち、現在東京で暮らしていることから、「普段からあまり意識せずに神戸の言葉をしゃべっているつもりだけど、どうしても東京にいると薄まってしまう。それがちょうどいい塩梅でのったんじゃないかな」ともコメントした。

2008年から3年に渡って、『プレミアム10』『未来は今』『その街のこども』とNHKの阪神・淡路大震災番組に出演している森山。最後に、この3作品を通して心境の変化はあったのか聞いてみたところ、「自分の中で明確になったことは『僕は震災によって周りに不幸があったわけでもないし、体育館で過ごしたこともなかった。だけど、僕は被災者である』ということ」と答えた上で、「語る言葉はあるし、伝えることはできる。間違いなく、僕は震災というものを経て、今を生きている。それがいまは、心の中に強くあります」と真摯に語ってくれた。

『その街のこども 劇場版』
シネ・リーブル神戸、シネ・リーブル梅田にて公開中
2011年1月15日(土)より、東京都写真美術館、池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー

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