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来年4〜6月に上演されるミュージカル『レ・ミゼラブル』の製作発表が11月29日に東京・帝国劇場にて行われた。主人公ジャン・バルジャンを演じる山口祐一郎、別所哲也、今井清隆、吉原光夫をはじめ、12000名もの応募の中からオーディションで選ばれた60人超のキャストが集結した。
『レ・ミゼラブル』は19世紀のフランスの動乱期を舞台に、苦しい生活を強いられる民衆や革命に燃える若者たちなどの姿を描いた群像劇。ヴィクトル・ユゴーの同名小説をもとに、1985年にロンドンで初演、その崇高な作品世界や美しく重厚な音楽が愛され、世界42か国で上演されているミュージカルの金字塔だ。日本では1987年にロンドン同様ジョン・ケアード演出により初演、現在までに2481回と上演を重ねるほどに愛されているが、ロンドンで25周年を機に新演出で登場したのを受け、日本版も次回公演からは新演出で上演されることが決定。つまりオリジナル演出での『レ・ミゼラブル』は今回が最後となる。
その衝撃の発表にキャスト陣からも「私もさっき初めて聞いて驚きました。役者生命をかけて今度の役にのぞみたい」(今井清隆)、「今回でひと区切りと聞いて正直ショックだった。僕が初めて観て感動した『レ・ミゼラブル』がまさに今の『レ・ミゼラブル』なので、稽古から噛みしめながらやっていきたい」(別所哲也)等々、名残の気持ちとともに意気込みが語られた。
また本作はオーディションでキャストが決定されるため、この作品をきっかけにミュージカル界へ羽ばたいていく俳優が多いことでも有名、今回もニューフェイスが大勢登場する。32歳の若さでバルジャンに抜擢された吉原光夫は「帝国劇場に初めて立って、歌って、身が引き締まる思い。これから気合を入れて頑張っていきたい」と語り、コゼット役で初出演する中山エミリは「今は怖さや緊張ばかり。まだスタートラインにも立てていない。でも錚々たる方たちとご一緒させていただくチャンスをもらったので、本番までには皆さんと同じところに立てるように一生懸命努力していきたい」と話した。テナルディエ役で初参加する三波豊和は「帝劇の舞台はレコード大賞新人賞にノミネートされた時以来34年ぶり。今回はミュージカルの新人として立たせていただきます」と挨拶。またアンジョルラス役で初参加、これがミュージカル初出演となる上原理生は劇中歌『民衆の歌』を堂々と披露、集まったオーディエンス1000名からも大きな拍手を受けていた。
公演は4月8日(金)から6月12日(日)まで(プレビュー公演含む)、チケットは4月公演分が1月29日(土)に、5月公演分が3月5日(土)に、6月公演分が3月12日(土)にそれぞれ発売開始。なお、帝国劇場100周年を記念して鹿賀丈史、岩崎宏美、島田歌穂ら1987年初演メンバーが出演する回もある。
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