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2011年に監督生活50周年を迎える山田洋次監督が映画と演劇、2本の新作を発表することが決まり、13日に松竹本社で記者懇談会が行われた。
1961年に『二階の他人』で監督デビュー以来、『男はつらいよ』シリーズ、『幸福の黄色いハンカチ』など82作品を発表してきた山田監督だが、来年は50周年記念として松竹内に「山田洋次監督50周年記念プロジェクト」が発足。83作目となる新作映画『東京家族』と、新派公演『東京物語』を製作する。
映画『東京家族』は、松竹が生んだ世界的な巨匠・小津安二郎監督の名作『東京物語』にオマージュを捧げる新作。“老いた夫婦が東京観光に来る”という骨格を残しつつも、現代を舞台に新たな設定や物語が盛り込まれた作品になり、キャスティングは後日発表。来年4月にクランクイン、2012年新春に公開される。また、新派公演『東京物語』は、今年1月に上演された『麦秋』に続いて山田監督が脚本・演出を手がける舞台。小津監督の同作を舞台化し、2012年1月2日(月)初日で三越劇場で上演される。
山田監督は「作品をたくさん作ったから偉いというわけじゃない。我ながら50周年ときいて驚いています」と恐縮するも、「昭和36年に監督契約をしてから(松竹以外)よそのプロダクションで映画を撮らずにここまで来ました。それだけ僕はこの会社が好きでどっぷりとつかってきた」と述べ「誰よりもこの会社を愛していると同時に、日本映画の未来を憂いてもいます。だから“希望”を抱く段階までは仕事をしていたい」と意気込みを語った。また、記者から『東京家族』製作の経緯について質問されると「ずいぶん前から、『東京物語』の骨格で現代を描いてみたいと思っていました。小津監督の作品では原節子さんの夫は戦死していますが、今回は生きている。彼女の役は“息子の恋人”という設定になります」と回答した。
また、懇親会に同席した松竹の迫本淳一社長は「松竹115年の歴史の約半分を監督として過ごしてこられた。それも娯楽が多様化するなかで第一線で活躍するのは大変なこと。会社をあげて監督の50周年の活動を盛り上げたい」とコメントした。
その他、50周年プロジェクトとして『男はつらいよ』全48作品と特別編、TVドラマの全50巻を約2年間かけて刊行するDVDマガジン「男はつらいよ 寅さんDVDマガジン」が来年1月6日(木)から発売されることも発表された。
『東京家族』
2012年新春公開予定
新派公演『東京物語』
2012年1月2日(月)〜24日(火) 予定
三越劇場にて上演
DVDマガジン「男はつらいよ 寅さんDVDマガジン」
2011年1月6日(木)創刊(第2号より隔週火曜日発売)
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